考える葬儀屋さんのブログ 


お葬式の担当をしながら日々考えたことを書く葬儀屋さんのブログ。 葬儀費用が心配な方、 お葬式のマナーを知りたい方、 葬儀社への就職を考えている方、 エンディングノートに興味のある方 是非お立ち寄りください。
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この葬儀にはやられた!

遺品をただ式場にちょっと並べたくらいで
「その人らしい葬儀を行うのがウチのモットーです」
みたいな広告を出している葬儀社の方へ。

今回紹介するのはこの本。 

世界に売るということ

平野 暁臣 プレジデント社 2014-07-26
売り上げランキング : 181051
by ヨメレバ
著者は
岡本太郎のパートナーである岡本敏子の甥であり
空間メディアプロデューサーでもある平野 暁臣氏。

この本の中に、氏が企画した岡本敏子さんの葬儀(お別れ会というべきか)に
関する記述がある。(P70〜)

幸いにもネット上にそのページが掲載されていた。 

常識を度外視した岡本敏子の葬儀


葬儀屋として
やられた!
という感じ。

この「作品」は
・亡くなった二人に最も近い存在で
・空間演出のプロでもある人物が
・考え抜いた
という条件が揃った結果
生まれた傑作。

引いて引いて最後に本質だけを残すというやり方。
wmf

どうしても葬儀屋は
足そう足そうとするんだよね。

一つは商売だから。
足し算でしかお代はいただけないと思ってしまう。

次に葬儀屋は故人の生前の情報を持たないから。
過剰に情報を足して埋めようとする。
でも最近のように親しい人が中心のお葬式になると
あくまでモノは故人への想いを喚起させるトリガーであればいい。

実際、限られた時間や情報や予算の中で
こういう「引き算の付加価値」をつけることは大変難しい。
 
だけど自分の引き出しの中に持っておきたいと思う。


それは言わない方が・・・

先週から今週にかけて、
名古屋の葬儀社ティアの社長冨安徳久氏のインタビュー記事が
あるサイトに掲載されました。

仕事をしたら“葬儀を安く”できた(前編):葬儀代を明朗会計にした会社――すぐに“嫌がらせ”をされた (1/6) - Business Media 誠
 
仕事をしたら“葬儀を安く”できた(後編):どんな人が向いているの? 葬儀会社で働く人が感じる壁 (1/5) - Business Media 誠

後編は一般読者向けとしては良い内容だと思いました。

一方、前編のインタビューを読んだときに
ちょっとこれは言わない方が良いのではないか
と感じた箇所がありました。

それは
という話です。


(以下記事本文から一部引用)
土肥: これまで業界が隠してきたことをオープンにしたわけですから、いろいろな嫌がらせがあったのではないでしょうか?
冨安: ありました、ありました(笑)。ある団体の人が「ウチの組織に加盟しろ」と言ってきたんですよ。なぜ、加盟しなければいけないのかと聞いたところ「このままだと、葬儀代金が値崩れしてしまうから」と言うんです。
土肥: また、えらく正直に(笑)。
冨安: 業界が結託して、高価格の葬儀を維持しようと動いていたんですよ。「消費者は気にしていないから、いや、そもそも知らないんだから、この価格でやろうよ」といった感じ。でも、私がなぜ会社を立ち上げたかというと、高価格の葬儀に疑問を感じたから。値崩れさせたいためにやっているのだから、そんな団体には加盟しませんでした。そうしたら、その後大変なことに……。
土肥: どうしたんですか冨安: 嫌がらせが始まったんですよ。
土肥: どんな嫌がらせですか?
冨安: 葬儀を行うとき、場所を示すために看板を立てます。見たことがある人も多いと思いますが、その看板には「→」「←」といった感じで、矢印を記しているのですが、その方向を変えられたんですよ。そんなことされると、困りますよね。お葬式に参列しようと思っている人たちが、道に迷ってしまう。
 誰だこんなイタズラをしたのは……と思って他の看板を調べたところ、それも向きが変わっていた。気になったのですべての看板を確認したところ、すべて矢印の向きが変えられていました。
土肥: それはイカンですねえ。ティアを困らせるだけでなく、参列しようと思っている人も困らせようとしている。
冨安: 看板は動かないようにゴムでとめているのですが、そのゴムの一部を切られたことがありました。そうすると、看板がブラブラしてしまう。近くを歩いている人やクルマを運転している人たちからクレームが入るようになりました。また、朝になって看板を確認したところ、すべてなくなっていることがありました。夜中に撤去して、処分したのでしょう。
土肥: 嫌がらせはまだまだあるような。
冨安: 夜中の1時30分、会社の当直室に電話がかかってきました。「価格なんか出すな!」「安い金額でやるな!」などと言って、電話が切れる。毎晩1時30分にですよ。あまりにもしつこくかかってくるので、「オレは代表の冨安だ。オレの自宅にかけてこい」と言って、切ったんですよ。まさか自宅にまではかけてこないだろうと思っていたら、当時はNTTが配っていた電話帳に自宅の電話番号を掲載していたんですよ。というわけで、自宅に電話がかかってくることに(涙)。
 また、当時の名刺には携帯電話の番号も明記していたので、携帯電話にもイタズラ電話がかかってくるようになりました。しばらく続いていたのですが、ある日「お前をぶっ殺す!」と脅されました。さすがにこれは行き過ぎだと思って、先輩に警察関係の人がいたので、その人に相談したんですよ。
 「警察は事件が起こらないと動かないことは分かっているのですが、もし私になにかあったら同業他社を調べてください。実は、夜中にイタズラ電話がかってきているんですよ」と。すると、先輩は「『ぶっ殺す!』と言っているうちは、殺さないよ。本気で殺そうと思っている奴は、そんなこと言わないから」と話してくれました。その言葉を聞いたときには、それまでのモヤモヤした気分が晴れましたね。
犯罪

これは読者に対し
「間接証拠だけを根拠に(≒決定的な証拠がないのに)葬儀屋ってヒドイ奴らと思わせる」
というミスリードを起こしていると思います。

確かに私も新規出店時の嫌がらせを経験しています。
冨安氏と同じように
案内看板をボコボコにされて捨てられたり、深夜嫌がらせの電話を受けたりしました。
あと電話で自宅に来てくださいと言われ、行ってみたら誰も呼んでませんと言われたり。

ただこれって、
本当に同じ葬儀屋の仕業と言い切ってしまっていいのでしょうか・・・

なぜそう考えるかというと、
嫌がらせをする葬儀屋の立場に立つと
労力の割にメリットがほとんど無いからです。

看板の件に関して言うと
そもそも式場までの動線を表示する案内看板は
徒歩や車の参列者が道に迷わないようにするため
できるだけ分りやすい、人通りの多い表通りに設置されます。
そのためもしいやがらせをやろうとするなら、
人通りの絶えた真夜中にやらなきゃいけません。
葬儀屋って毎日の激務で疲れて果てているのに、
わざわざそんなことするでしょうか?

そこまでやって相手に与えるダメージって
たかが知れてますよね。

案内看板とはいえ壊したら器物破損、盗んだら窃盗です。
万一犯行現場を見つかりでもしたら、
前科がつくかもしれないし、自社の評判はガタ落ち。
おまけに相手は事業を立ち上げたばかりの葬儀社で
脅威になるかどうかもわからない。

全然割に合わないと思いませんか?

そんなことするなら、
自社のレベルをアップする、
とそこまで健全でなくても
相手のネガティブな噂を流したりする方が
まだ有効で楽だと思うのですが・・・

確かに合理性のないバカ葬儀屋もいないではないだろうけど(^^;)
近所に葬儀会館ができたことを
非常に憤慨している反対派の中の特別にイタイ人の嫌がらせ
という可能性もゼロではないですよね?

電話の件もわざわざライバル葬儀屋って分るような
足の付く言い方するって言うのも不自然。
下手すりゃ火葬場や公営式場で話し声聞かれてバレかねないし。

もちろん、上記の話は全て私の推測です。
でも冨安さんの、「葬儀屋の」いやがらせを受けたっていう話も全て推測ですよね。
犯人の葬儀屋とっつかまえたわけじゃないですよね。

きっと葬儀屋がやったに違いない・・・
これって、冤罪の可能性は無いですかね。
ワルそうな奴だからきっとやったに違いない、みたいな。

公式な場にもかかわらず推測で、こういう発言をすることで
結果的に葬儀業界全体をおとしめるようなことになっていませんか?

あと冨安さんて
(同じ話を何度もしている人に多い現象なんだけど)
ちょっと話をふくらました結果なのか、
たまに理屈の通らないストーリーを話すことがありますよね。
警察が動かないっていうくだりも、「殺す」と言ったケースは脅迫罪が適用されるから
NTTの通信記録を調べるくらいはしてくれると思うんだがなぁ・・・
犯罪2

新規参入の葬儀社は、
「葬儀業界に嫌がらせを受けた」と
お約束のように喧伝します。
(参考記事:大前研一氏の葬儀業界の分析が非常にいい加減な件(おまけ)
そういう「やり口」をずっと見てきているので、
仮に百歩譲って冨安さんの件の真犯人が葬儀屋だったとしても
冨安さんにはそういう手法は採ってほしくないのです。 
「他の葬儀屋はチンピラだけどウチは違うもんね」
ということをことさら強調するのは
所詮2流3流の葬儀屋だと思うのです。

冨安さんが日頃おっしゃっているように
葬祭業は働く人の心が大切な仕事なのだから
まっとうな商売をやっていけば消費者は評価してくれます。
この点は冨安さんが誰よりも分っていらっしゃるでしょう。

いまやティアさんは率先して葬儀業界を変えていく存在であり
私は冨安さんのことを
ティアさんだけでなく葬儀業界全体の広告塔であると
思っています。

そういうわけなので個人的には
「嫌がらせを受けた」ネタは今後は封印していただいて
これからは一層、葬祭業のすばらしさを世間に訴えて欲しいのです。

ますますのご活躍を期待しています。


きれいな字を書く方法

きれいな字を書く方法
についてのお話しです。

ずっと自分の汚い字が気になっていました。
打合せの時などお客様の前で
肉筆で字を書く機会は多いのですが
自分でもため息がでるくらい悪筆でした。

ではなぜ今まで
汚い字をそのままにせざるを得なかったかというと
有効と思える、字が上手くなるメソッド(方法)に出会ったことが無かったから。

ウエイトレーニングや資格試験の勉強などの方法論と比べて
「上手い字を書く」ということに関して
これっ!っていう確立した方法論が見当たらなかったのです。

確かに世にはペン字講座のたぐいがあふれています。
でもその方法のほとんどはお手本をなぞって、その通りに反復コピーする方法。
でも果たしてそれで上手くなるのか、甚だ疑問だったのです。

まず反復練習で上手くなるものなら自分の名前って
凄くうまくなっていなければおかしいはず。
でもそうじゃない。

それに仮にお手本の字を完璧にコピーできるようになったとしても
日常で使う字は絞っても何千とあるわけで、
全部完全コピーするのは無理です。

そもそも生まれつき字の上手い奴がいる。
絵と一緒で練習ではなく才能の占める割合が高いのでは・・・
と疑心暗鬼になったり。

編曲家は音楽センスだけで楽譜を書いていくのではなく
コード理論に則って書いていくように
何か有効な法則というかメソッドって無いのか
と思いつつ今に至っていたわけです。

で、半年前、知人がこの本を薦めてくれました。
 
ボールペン字3時間速効練習帳

富澤 敏彦 高橋書店 2014-01-28
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その知人も悪筆で有名だったのですが
見違えると言わないまでも、たしかに上手くなっている。

そこで私も始めてみた、という次第。
このメソッドの軸になるのは
すべての字を右上がり6度で書くと言うこと。
線だけでなく全体のバランスも右上がり6度にする。
それに加えて何点かコツを徐々に加えていく方法。

ちなみに書名に3時間でと書いていますが、これはウソ。
この5倍はかかると思います。

でも効果がありました。
確かに字は上手くなりました。
30点が65点くらいにはなったかな(^^;) 
元が下手だったっていうのもあるけど。
 
達筆な人みたいにさらさらと上手い字を書くことはできませんが
キレイに書かなきゃいけないときに、
それなりにキレイに書くことができるようになりました。

いままでは郵便物の宛名を書くときに面倒としか思わなかったのに
最近は宛名を書くことが楽しい。

なんとか恥ずかしくないレベルで書けるようになったので
先日ダンヒルのサイドカーシリーズを購入しました。 
アウトレット品ですけどね。

いい大人なら高級ボールペンの一本くらい持っておきたかったのですが
私のような悪筆が高級ボールペンを持つのって
泉ピン子がシャネルのスーツ着ている状態と同じではないかと。
高級ボールペンに失礼だと思って購入できなかったんですよね。 

字が下手で困っている人は一度試してみてはどうでしょうか?


最近の心境

葬儀の担当が累計1,000件近くなってきた頃から
御遺族に褒めてもらおう、という自分の気持ちが邪魔になってきた。

こないだ日経新聞の記事で
ある互助会経営者が
「(葬儀の)司会者が、さあ泣いていいですよ、とサインを送った方がいい」
と言っていた。
まぁ、悪い人じゃないんだろうけど、
きっと私とは話しが合わないだろうな、
と思う。

遺族のために何か特別なことをする、そうして
遺族から発せられるであろう感謝の言葉を期待する自分の気持ちが
なんかイヤになってきたんだよね。
もちろん、そういう気持ちがあって
それがハードな現場を続ける原動力にもなってきたわけだけど。
でも同時にそれを望む作為というか自己顕示欲が不純だと思う自分もいて。
スポットライト

という記事を書いた。
遺族に向けて、ではなくいっそ
故人に向けて、の方がしっくりくる。
最初から見返りを期待しないからね。

できることなら葬儀において
自分の存在を消したい、と思う。
どんどん自分の存在を薄めていって
その結果遺族の満足だけが残る、という状態が一番幸せ。
スポットライト2

ただこの心境って私の筆力もあって
うまく伝えられないなー
と思ってたんだけど
この間日経新聞の柄本明氏のインタビューを読んで
あーこれこれ、この感じ
と思ったので引用させていただきます。

「演じない」境地目指す 
舞台では自然体が喜劇に 俳優 柄本明さん

(サイト会員にならないと全文見られないようなので
一部を抜粋)
 
 人前で演じることは恥ずかしいし、不自然。
そう語る俳優の柄本明さんは日々、自問する。
演じていないように、演じることはできないか。

 やりたい、やりたいと手をあげる人の芝居を見たいですか。
僕なら、イヤだ、イヤだという人にムリヤリやらせる芝居が見たい。
俳優が何かを創造できるとは思わない。

 自然にしゃべれ、と言うけれど、台本のセリフは人の書いた言葉。
それを話すのはそもそも自然ではない。
だから舞台に出てきた俳優は、
いわば檻(おり)の中に入れられるようなものだ。
人目にさらされ、何かしようとする。
下手な俳優ほど、じたばたする。

 時間がきた。舞台へ出ていく。ただ書いてあることを言う。そうありたい。

 ところが僕も含め大概の俳優は何かしよう、表現しようと欲望を抱いてしまう。

(中略)
 
別役実さんの喜劇はさりげない。
くすくす笑いで、人にさわってこない。
熱いものが流れていない。
お客さんとの間で一定の距離感を保っている。
そこがたまらない魅力だが、とても難しい。
演じようとすると、手から水がこぼれるように逃げていってしまう。

 とくに声。俳優は耳で声を選ぶ。
いい芝居をしなくちゃいけないという意識があると俳優は声をはる。
お客さんは「一生懸命やってるな」となって、取引が成立する。
人間が人間を見る、これはおそろしいことだと思う。
何かをやる羽目になっちゃう。

 僕は殿山泰司さんという俳優が大好きだった。
こう言っていた。「向上心を持っちゃいかん」。
突きささる言葉だったなあ。
僕は劇団の若い俳優にこう言う。
今、あなたは、そこに立って人に見られている。
そこで、あなたが感じていることがあなたの演劇で、
それ以上でもそれ以下でもない。
存在感のない人間なんていないのだから。
大俳優の発言を例に出して大変おこがましいんだけど
この記事と併せて載せれば、何かしら伝わるかな、と思って
引用してみました。

それでも今日の私の記事って
一般の読者の方にはうまく伝わっているんでしょうか。
同業の方にすらうまく伝わっていないかもしれませんが・・・
すいません。 


Are you happy?

1年くらい前に書いて、
そのままになっていた記事。
前回の記事
「備忘録としてのひとりごと」
と関連性がある内用なので引き続き今回アップしました。
**********************
知合いのインド人はいつも「おはよう」の代わりに
「Are you happy?」と、言う。

葬儀屋さんである私は日常的に人の不幸に接しているからこそ
幸福について考える機会が多い。
というわけで今回はこの本。

「幸福の習慣」
幸福の習慣

トム・ラス,ジム・ハーター ディスカヴァー・トゥエンティワン 2011-10-16
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この本の解説から
「幸福とは何でしょうか?」「どうすれば幸福は手に入るのでしょうか」
このテーマに、世界随一の世論調査会社ギャラップ社は
1950年代から50年以上かけて取り組んできました。
本書は、その調査の集大成ともなる1冊です。
世界人口の98%にあたる150カ国での調査を、
本書の著者トム・ラスとジムハーターが分析した結果
以下の「幸福の5つの要素」が明らかになりました。
 〇纏に情熱を持って取り組んでいる
◆,茲た祐峇愀犬鮹曚い討い
 経済的に安定している
ぁ/歓閥Δ坊鮃で活き活きしている
ァ|楼莠匆颪帽弩イ靴討い
 
これらを満たすと幸福になれる、というのは確かにそうだと思う。
問題はどうやって満たすか、だ。

私の場合はと言うと△らイ亘たしている。
その評価基準のハードルが低いと言うこともあるけど・・・

問題は,澄
数年前までは,睨たしていた、というか,もっとも満ち足りていたと思う。

ここ数年は以前ほどうまくいっていない。
原因ははっきりして、
仕事の比重が現場担当からマネージャーに移りつつあるからだ。
葬儀担当の機会が減りつつある。

現場ではただひたすらお客様からほめてもらっていれば良かった。
もちろんほめてもらうことは大変なことなのだが、
自分にはその才能があり
そしてその才能を伸ばすための努力ができた。
極めて「幸福」な時期だったと思う。

マネージャーになるというのは
これまで遺族がお客様だったのが
部下がお客様になるということだ。
そして今度は部下に尽くす役割が与えられる。

どうやったらいいか分らなくて、
というよりはスキルでそれらしく振る舞うことはできるのかもしれないが
しっくりこない、という感覚。
このあたりが、近年のフラストレーションになっているのだと思う。

もしかするとこれまでずっと自分の意識は
葬儀担当者ではなく遺族だったのかもしれない。
過去の記事で遺族を同志と表現したことがある)
だから顧客目線でいられたのだが
今は葬儀担当者の立場ですらなく、
マネージャーにシフトしているということだ。

幸福です、と言い切れる状態では無くなった。
かといって不幸なわけでもない。

この悩みに回答が出ないまま、ずるずると来てる。

というわけで最近読んだこの小説は響いた。

棒の哀しみ (集英社文庫)

北方 謙三 集英社 2009-10-20
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by ヨメレバ

いつまで経っても所場代集めや喧嘩などの現場仕事がやめられない
ヤクザの話。
北方謙三を見直した。
(親分亡くなった次の日が通夜なのは早すぎ
って思ってしまったのは職業病だね) 

北方謙三と言えば今は亡き雑誌ホットドッグプレスの人生相談において
「悩んだときにはソープへ行け」
というアホなアドバイスで有名だったが
もしかして信じていいのかも・・・

いや、ねぇな。
行ったことなくてもそれくらいは分る。
ウシジマ君の1巻読んじゃったし。
ムリ

闇金ウシジマくん 1 (ビッグコミックス)

真鍋 昌平 小学館 2004-07-30
売り上げランキング :
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えーっと、今回オチないっすよ。
たまには心情吐露して好感度あげようという魂胆ですよ。

結果的に風俗ネタ入って失敗してるしね。

ふーっ(-。-)y°°°


「備忘録としてのひとりごと」

ブログ記事はエバーノートにストックしておくことが多いのですが
作成日が2年前になっている記事が出てきました。
おそらくちょっとネガティブすぎると思って
当時はアップしなかったのだと思います。
ただ今回読み返してみて
自分より一世代下(30代後半くらいかな)の参考になるかなと思い
今回そのまま載せてみます。

会社員1

「備忘録としてのひとりごと」

ちょっといま
仕事に行き詰まってます。

ポジション的には現場仕事が徐々に減っていて
管理系の仕事が増えつつあります。

管理系の仕事の合間になんだかんだと理由をつけて
たまに現場の仕事をやったりするとねぇ
もうこの達成感というか充実感たるや。

上司や部下はお客様ほど自分をほめてくれないからねぇ。
まぁ、当たり前なんだけど。

現場でも若い者には負けない
と言ったところで自分のコスト(給料)が上がっています。
まだまだ張り合っていると思っている状態では、
管理会計上は負けているってことですな。

自分はずっと学級委員長タイプ。
まとめることはできても
基本引っぱる類のリーダーシップマインドはひとかけらもないんで
いまはスキルでなんとか均衡を保っている状態。
でこの管理職スキルの学習、が初めてのことが多いんで
知的興味がある分、
まだ管理系の仕事にもモチベーションを持っていられますが
これも時間の問題。

大学生の頃は中間管理職が大変と言っても、
出世するほうが健全でしょ
って、思っていたんだけど。
黄昏

現場仕事ができなくなるのも時間の問題。
運動能力やコンデションの維持は、
日頃の節制のおかげでなんとかなっていますが
ちゃんとできるのは50歳まででしょう。

でも逆に言えば50歳まで現場仕事ができるってことだよね。

要は現場から離れるっていう
キャリアプランを実は想定してなかったってことだよね。
想定してなかったっていうのは正確には違うかな。
想定はしてた。

けど、たとえばさ、
人は大切な人に死なれて、
初めて人って死ぬもんだってことを本当に知るんだよね。
それ以前にも人間みんないつか死ぬっていう「知識」は当然知っているわけだけど
それは人が死ぬってことを知っているというのとは、違う。
大切な人にまだ死なれたことのない幸運な人には
何を言っているのか分らないかもしれないけど・・・

とにかくそういう意味で以前の自分は
現場から離れるってことの意味をちゃんと知らなかったわけだ。
葬儀屋のキャリアプラン
 という記事を書いておきながらお恥ずかしい限り。
いやキャリアプランということなら選択肢はいくつかあるんだけどね。

ただ・・・

おそらく野球選手と一緒。
多分選手はみんな大監督になるより、
補欠でもフィールドの立ちたいと思っているはず。

現場を離れつつある状態で
ちょっと道を見失いました。

いずれまたいそがしくなるんだろうけど
今は時間だけが流れている状態。 


終活セミナー講師向けのセミナー本

終活セミナー講師にお勧めの書籍の紹介です。

【NHK式+心理学】 一分で一生の信頼を勝ち取る法  by 矢野 香

【NHK式+心理学】 一分で一生の信頼を勝ち取る法―NHK式7つのルール―

矢野 香 ダイヤモンド社 2014-08-01
売り上げランキング : 556
by ヨメレバ

著書の矢野さんは
NHKアナウンサー
→民放アナウンサーに転身
→半年でクビ
→NHKに出戻り
→NHKで人気アナウンサーに
→そして現在話し方のコンサルタントをしている方。

私は高齢者心理を知るのに役立つかなと思って雑誌「致知」を読んでいるのですが
以前そこに
彼女のインタビューが載っていました。
彼女の御主人は病気のため若くして亡くなられたらしいです。
「なんとなく喋ってほしくない。
あなたが無防備に発した言葉は、
誰かが絞り出しても言えなかった一言なのかもよって……
思うんですね。」
という発言が私の心にずっと残っていました。
そしてこの本を発売と同時に購入。

この本はプレゼン系書籍のうち
企画構成ではなく話し方に重きを置いた内容なのですが
終活セミナー講師向けに最適だと思いましたので
今回ご紹介する次第です。

彼女が民放で失敗してNHKで成功したのは
 民放=楽しませなければいけない
 NHK=分りやすく話して信頼を得なければいけない
という構図があって、彼女は後者が得意だったから。

そして
終活セミナー(特に葬儀系)のニーズや客層(高齢者)に対しては
NHKタイプが適していると思うのです。

よってこの本に書かれているノウハウは
終活セミナー講師にとっていろいろ使える「内容」です。

一部を抜粋するとこんな感じ。

一音一音ゆっくり発音するのです。
このとき、その言葉を、漢字ではなくカタカナで
イメージするといいでしょう。

間には、「3倍と3分の1の法則」があります。
間は、黙っている本人には3倍の長さに、
聞き手には3分の1の長さに感じるものです。

(間を取ることが難しい場合は資料を準備したりして)
わざと別の動作を挟むことで、間を取る

終活セミナーの講師をやっている葬儀屋さんは
購入してみてはいかがでしょうか。

(追記)
今回のこの本はキンドル版で購入しました。
確かに本屋への移動時間すら読書時間に充てたい多忙な葬儀屋さんにとって
キンドルって便利です。

by カエレバ
でもキンドルは小説には向いてるけどビジネス書には向いていないと
改めて痛感した次第。
まずパラパラめくって直感的に必要なところから読んでいくという作業が難しい。
次に、ハイライト機能で線をひいておいて後でまとめて確認できるのですが
図や表やイラストに線を引けないのが致命的。

この本はトレーニング方法のイラストがあるので
キンドル版でなく本で購入することをお勧めします。


今度の葬祭ディレクター試験で最も注意すべきこと

本年度の葬祭ディレクター試験本番まであとわずかとなった。
受験予定の葬儀業界関係者諸君に
葬祭ディレクター試験で最も注意すべきことを
今回は伝えたい。 

受験者は全員持っているはずの公式模擬問題集の102P
試験課題の一つである「幕張り」の項を開いてもらいたい。

(↓クリックで拡大) 

注意事項キャプチャ
※試験時において、半裸に近い状態等の限度を超えた服装での作業が見られたため、幕張作業はお客さまの前で作業をすることもあるので注意が喚起されています。
これは大変重要だ。
太字で書かれている。

重要というわりには、警告文の日本語がこなれていない、とか言ってるそこの君!
葬儀屋が一生懸命に伝えようとしているんだぞ。
どうしてその気持ちをくみ取ってやることができないのか!

このガイドラインを無視して
この試験を通ることは不可能だろう。

注意書きの文末は
「注意が喚起されている」
という表現になっている。

禁止する、とは書かれていない。

とはいえ
まず言えることは
全裸は認められない
ということである。

これは当然である。

なぜなら幕張りという作業内容から
床に画鋲が落ちている可能性がある。
少なくとも靴、できればスニーカーくらいは着用すべきであろう。

しかしそれでも「半裸に近い状態等の限度を超えた服装」とあるので
全裸にシューズというスタイルはやはり難しいかも知れない。

だが『半裸に近い状態「等」』
とはいかなるものか。

忘れてはならないのは
我々葬儀社のスタッフはサービス業、
それもフォーマルなサービス業に従事しているわけであるから
昨今のクールビズなどの風潮に迎合することなく
とにもかくにもネクタイはまず必須であると断言できる。
上半身が裸体の場合、直接首回りの地肌にネクタイを締めることになるので
通気性の良いリネン製のネクタイをお勧めしたい。

次に、グラビアアイドル風「手ブラ」はOKなのか。

だめだ。

両手が使えないので幕を張ることができない。 

どうやらここまでが限界らしい・・・

水着


つーか、お前ら服着ろよ!
 
どこの世界に
資格試験中に服着ろ、なんて注意書き
のある職種があるんだよ!

俺は恥ずかしいよ。
 
もちろん今は服を着てるけどね。

それから役に立つと思ってクリックしたのに!
と憤慨している葬祭ディレクター試験受験者の人!


ごめん<(_ _)>


葬儀セミナーで葬儀社を選びましょう

葬儀社を選ぶことって、良い葬儀するために最も必要なことの一つなのに
なかなかちゃんとした葬儀社の選び方って世間に出回っていない、
そう感じて葬儀社の選び方というカテゴリーを作って情報を発信してきました。

最近また
良い葬儀社の選び方を発見しました

「主催している葬儀セミナーの良し悪しで判断しよう」

です。
セミナー3

以前
良い葬儀屋はプレゼンがうまい
という記事を書きました。
これはそのまま葬儀セミナーにも当てはまります。

葬儀屋さんが主催する葬儀セミナーの講師ってその葬儀社の中で
プレゼンテーション能力が最も秀でている人が担当しているはずです。

その人が聴衆に対するホスピタリティ能力が低かったり
説明能力が低かったとしたら
当然その葬儀屋さんの行なう葬式もレベルが低いということです。 

最近はどの葬儀社も右にならえで葬儀セミナー始めましたから
葬儀セミナーの採点結果で葬儀屋さん選んじゃっていいと思います。


「紳竜の研究」のノウハウを終活セミナーに活かす

今回紹介するのはこのDVD 

by カエレバ

芸能界を追放されてしまった島田氏ではありますが
彼が成功した理由として
お笑い界に戦略的マーケティングを持ち込んだことが挙げられるでしょう。


収録されている漫才スクールでの講義編のすばらしさには
いろんなところで言及されているので
漫才編から自分が学んだことについて。

漫才編を続けて観てると
彼らって新ネタをいきなり投入しているのではなく
2割くらいづつ徐々にネタを入れ換えているんですよね。
で、いつの間にか全てが新ネタに入れ替わっているという。
セミナー2

この手法は終活セミナーでも使えます。
ある程度このネタは完成されたなと思ったら
たとえ次回同じテーマのセミナーでも 
敢えて2割の入替えを自分に課す。
その2割の部分も完成されたと思ったら、さらに2割入れ換える。
そして段階を踏んで最終的には全く新しいネタの完成を目指す。

この方法のいいところは
,瓦一部ですがありがたいことに
定期的にセミナーを聞きに来る方もいるので
内容がマンネリ化しない。
▲優燭離譽僉璽肇蝓爾広がる 
いきなり新ネタをぶつけて失敗するリスクが少ない。

全て刷新したネタを投入しようとすると
何度かの本番を経てブラッシュアップされている旧ネタとのレベルの違いが気になって
過剰に練習をしてしまい
日常業務に支障がでてしまう時があります。 
そもそも新ネタってどんだけ練習でブラッシュアップしたつもりでも
実際本番でやった結果、
聴衆の反応をみて改善を迫られるもの、
という前提で考えた方がいいでしょう。

練習のやりすぎをセーブする意味でも入れ替えていく方法の方が確実。
セミナー1

とはいえ、たまに
ちょっとムリめなテーマで依頼がくることもあり
(大体アカデミック系なのだけど) 
全てが全く新しいネタで初舞台を踏まないといけないときがあります。 
おまけに2回目披露の機会も無く ・・・
結構大変です。

つか、今がそうなんだけど(>_<)


葬儀セミナーに足りないもの

他社の葬儀屋さんが行なう葬儀セミナーに参加する機会があるのですが
戦略的に、いつも足りないなぁ、と思っていることが一つ。

それは
「他社を批判すること」

もちろんあの○○葬祭ってだめだねぇ
と言うわけではないです。

葬儀業界は商圏内の
限られたパイの取合いなので
他社のシェアの減少≒自社のシェアの増加
が成り立ちます。

現状では自社の強み弱み、他社の強み弱み
の分析は済んでいると思います。

そうであるならば
セミナーの中のロジックに
自社の強み、他社の弱みを
さりげなく(←これが大事)
忍び込ませましょう。
セミナー4

例を挙げると
たとえば近所に互助会さんがあったら
 
・事前に葬儀屋さんにお金を預けておくのって怖いですよね
とか 
・会員になったら葬儀費用半額なんていうのは
そもそもの価格設定がおかしくないですか?

というように、さらっと批判しときましょう。


もし
自社の強み、他社の弱みが
無かったら?


転職を考えましょう。(^^;)