考える葬儀屋さんのブログ 


お葬式の担当をしながら日々考えたことを書く葬儀屋さんのブログ。 葬儀費用が心配な方、 お葬式のマナーを知りたい方、 葬儀社への就職を考えている方、 エンディングノートに興味のある方 是非お立ち寄りください。
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考える葬儀屋さんのブログ:新着情報
  • 「一円も使わない終活 がん告知から直葬まで」は本当?
  • 遅くなりましたが「終活読本ソナエ vol.6 2014年秋号」
  • レッドオーシャンの新サービス?(続き)
  • 日本初!「エンディングノート」システム手帳用、新発売。なのだが
  • 「いつもの」事件
  • 火葬場は7日〜10日間待たないと使えない
  • 葬儀関係のYouTube動画
  • 最近の葬儀業界の景気動向
  • 全葬蓮の作る宣伝動画がひどい件
  • 葬式仏教は正しい
  • レッドオーシャンの新サービス?

「一円も使わない終活 がん告知から直葬まで」は本当?

今日紹介するのはこの本。
タイトルを見たら、
チェックせずにはいられないですよね。

 【実録】一円も使わない終活 がん告知から直葬まで、404日間の一部始終
【実録】一円も使わない終活 がん告知から直葬まで、404日間の一部始終

村上夏樹 飛鳥新社 2014-10-23
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結論から申し上げますと
直葬を10万円以下で行って
健康保険から埋葬料5万円と会社からの弔慰金5万円が出たので
黒字だったという予想通りの展開です。

献体なら0円、という見出しはあるけど
本文中にも書いているとおり、献体は供給過多で
なかなか受け付けてもらえないので今や現実的ではありません。

ただし釣り気味のタイトルが残念なだけで
内容は実体験に即した有益なものだと思います。
高額療養費って何?というような
終末期の実態の正しい知識を得たい人にはおすすめです。

余談ですが
国有林に遺骨を撒く予定〜の記述のところは
ちょっとやっちゃった感じですかね。
違法行為かと。


遅くなりましたが「終活読本ソナエ vol.6 2014年秋号」

買ったその日のエバーノートの下書きが
10分で終わってしまったのが災いして
この記事をアップするのを忘れてました(^^;)

終活読本ソナエ vol.6 2014年秋号 (NIKKO MOOK)

産経新聞出版 2014-09-19
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葬儀をテーマとした季刊誌「終活読本ソナエ」の秋号が発刊されました。
果たして続くのだろうか、と創刊当時は懐疑的だったのですが
さすがサンケイグループ、保っています。

とはいえ今回の内容ではコメントするところって、
個人的にはあんまりないです。
強いて言えば日本消費者協会のアンケート結果を紹介するときに
「実際とは乖離があると言われている」と書かれていることでしょうか。
最近葬儀関係の記事でこういう枕詞が定着しつつあります。
良いことだと思います。

あと前回の表紙が山口もえ(親が大手仏壇屋の経営者)だったので
終活読本 ソナエ vol.5 2014年夏号 (NIKKO MOOK)

産経新聞出版 2014-07-11
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次回は葬儀業界つながりで、
RIZEのベースKenKenとドラムの金子ノブアキ
(二人の親は歌手金子マリ。葬儀屋金子総本店を経営)
を表紙にしてはもらえないかな。

以前なんかのインタビューで金子ノブアキが
「小さい頃から周りにはミュージシャンか葬儀屋というやくざな人達しかいなかったので
反抗期は髪型7:3でまじめに学校に通学してやった」
と答えていたのには笑った記憶が。


レッドオーシャンの新サービス?(続き)

先日
という記事で取り上げたベンチャー企業さんの
活動本格化というところでしょうか。

このブログに取り上げたところで、この企業さんにとっては何のメリットもなく
もしかするとうっとうしいだけかもしれないんですが、
私のなかでは、どんな勝算があっての参入なのか?という点において
注目しています。

インタビューを読むと
終活・シルバー分野をトータルにフォローしようとしてるようです。

このインタビューだけでは全容は分かりませんが
私の感想は下記の通り。

○ワンストップの相乗効果をどう生むか、またどう訴求するのか?

○提供するのは物ではなく主にサービスなので
ネット上だけではマネタライズできないはずだが(途中で「人」が介在する必要有り)
総合的なクオリティコントロールをベンチャー企業ができるのか。

○イオン、Yahoo!が動いてる状況で
ニッチではなくトータルサービスで対抗できる戦術はあるのか?
(その分野でトップを取らなければ
ペイできそうなアクセスは集められないのでは)
レッドオーシャン

出自や肩書きを拝見する限り、
恐らく私なんかよりずっと深くビジネスについて
考えていらっしゃるのだろうけど
非常に気になったのは下記の部分
今後成長していく有望な市場だが
規制緩和もあって業界の参入障壁が低く、競争は激しくなるだろう。
まず葬儀業界は有望な市場ではなく基本的に衰退産業です。
(参考記事:佐々木俊尚氏ですら間違う、インターネットの葬儀情報

それから葬儀業界で規制緩和など起こっていません。
なぜならもともと規制が存在しないからです。
経済産業省の動向や葬儀場建設に対する条例など
どちらかと言えば規制は強化される方向にあります。

そして、競争は激しくなるだろう、ではなく
競争の激化は10年前から起こっており、
現在のフェイズは「勝ち組と負け組の分離」に移っています。

まさか大局を見誤ってはいないとは思いますが・・・

マスコミに合わせて、
アピールを交えた受けのいい「通説」を言っているだけなのでしょうか?

ますます謎が深まります。


日本初!「エンディングノート」システム手帳用、新発売。なのだが

小ネタなんですがツィッターで収まりきらないので。

 日本初!「エンディングノート」システム手帳用、新発売。

いづれこういう日が来ると予想はしていました。
携帯して気が付いたときに少しずつ書き込んでいく。
毎日、自分のエンディングを考えろと・・・

耐水・耐候性に優れているため長期間の保管に最適です。
おまえの家は屋根がないのか・・・

希望小売価格 28,800円(税別)
高っ!

では最後にお約束のツッコミを。

システム手帳でなくても良くね?




差し替えのできるバインダー方式なら昔から有るし。

by カエレバ

 

「いつもの」事件

もはや定番となってしまった感がありますが
先日もこのような報道がありました。
これに対して私は
‘圧,倭魑径紊ないせいじゃない
▲泪好灰澆老抻“表をそのまま垂れ流すな!
という主旨の記事を過去何本か書いています。

(参考記事:くどいようですがもう一度
(参考記事: 「葬儀代が無いから遺体を捨てた」は嘘だ

言いたいことは既に上記の記事で申し上げていますが
最近

2円で刑務所、5億で執行猶予 (光文社新書)

浜井浩一 光文社 2009-10-16
売り上げランキング : 32478
by ヨメレバ

という本を読んで
若干付け加えて申し上げたいことがあります。

この本の内容は
犯罪学の研究者が書いた犯罪統計への考察です。

刑務所に入っていると聞くと、
道徳観の欠如した狂犬のような人が多いイメージがありますが
実はそうでもないようです。
障害とまでは言えないが、生活能力や学力が不十分で

出所しても働き口が無い
→金が無くなる→どうしていいかわからない
→モノを盗む→また刑務所

という「社会的弱者」の方が結構いるようです。

たまに餓死で発見、というような報道があると
なんで?って思ってましたが
この本を読むとたしかにそういうこともあり得ると思えます。

今回の事件は遺体遺棄や隠蔽というより
何も考えずに放棄、という状態なので
もしかすると
上記のような人が起した可能性はないでしょうか?

だとしたらなおさらマスコミが行うべきことは
同様の事件を誘発しかねない、警察発表の垂れ流しではなく
社会的弱者でも行政のサポートで火葬ができるということを
アナウンスすることではないでしょうか?

追記:同じ主張を繰り返すのは正直徒労感があります。
しかしかつて繰り返し書いていた日本消費者協会のアンケートがおかしい
という主張が最近少しだけ浸透してきたという成功例?があるので
今回の件もあきらめずに言い続けようと思います。 


火葬場は7日〜10日間待たないと使えない

「火葬場は7日〜10日間待たないと使えない」
というデマが最近広まっているようなので
警告の為に今回の記事を書きました。

繰り返しますがこれはデマです。
事実ではありません。
 
全国をリサーチしたわけではありませんが
東京圏の場合は3日もすれば普通に火葬場が使えます。
葬儀をせず火葬だけであれば、昨日12時に亡くなった方を今日14時に火葬する
というケースも珍しくありません。
もちろん年末年始にかけて1週間待ちということはありますが
レアケースです。
人口比で火葬場が少ない地方都市の場合は
2,3日より少し伸びることがあるかも知れませんが
7日〜10日間ということはないでしょう。

そもそも7日〜10日間待ちが常態化していれば
エンバーミング(遺体保全処置技術)が爆発的に普及しているはずです。
(現状の普及率は約2%)

もちろん死亡人口の増加と火葬場新設のハードルの高さ(≒建設反対運動)によって
火葬待ち日数は長期化していくでしょう。
しかし死亡人口の年間増加率は1%前後なので急激な長期化は起きません。
カレンダー1

私がこのデマを初めて耳にしたのは
約1年半ほど前、あるテレビ局の方から取材を受けたときです。
そのテレビ局の方も知合いから「1週間待たされた」と聞かされたことがきっかけで
取材を始めたようです。

一部医療関係者の間で「火葬場を使うまで7日〜10日間待ち」
といううわさが流れているという話をいただきました。

この段階では
一部でそんなデマが定着しちゃってんのか
くらいの認識でした。

しかし偶然ですが
昨日近所のケーキ屋さんのおばさんに同じことを言われたために
これは予想以上にマズイことになっているのではないか、
と思いこの記事を書き記すことにしたのです。
(余談ですが別に私がケーキ屋さんの常連というわけではなく
御遺族との雑談から故人の行きつけだった近所のケーキ屋さんを知る
→御霊前に供えようとそのケーキ屋さんにケーキを買いに行く
→領収書を書いてもらったら
 「ああ、あそこの葬儀屋さん?実はうちの親戚がね、〜」という流れ)
カレンダー2

コメント欄でのやりとりでは
.┘鵐璽襯吋等の死亡直後の遺体処置でイニシアチブを取りたい葬儀社が
過剰に遺体安置長期化のデマを流布しているのではないか、
という話でした。
(伝染病がちょっと流行ると、
研究費ほしさにパンデミックをあおる専門家と同じ構造ですね)

そしてさらに
他の原因も考えてみました。

火葬炉ではなく(人気の高い)火葬場併設の式場の待ち期間が長いという話と
 混同されて広まっている

G末年始待たされたという話が、一般化されて広まっている

た夕蠅里笋蠅りが厳しくなった一部の悪質な葬儀屋が
火葬場のせいにして、葬儀施行日程を調整している
(正直、一部の葬儀コメンテーターが言いそうな反証の難しい中傷発言は控えたいのですが
業界のうわさとしては存在しているので)

イ気蕕墨辰広まる途中で数字が盛られていく、というお決まりの現象

Π貮瑤糧晋業派のデマ
フクシマの件で、死亡人口が実は激増していて、政府はそれを隠している!
という陰謀説好きの連中がいるらしく
http://megalodon.jp/2013-1211-1141-03/ameblo.jp/sekainosyoutai/entry-11727039734.html) 
彼らがネットで撒き散らかしてるのでは?

以上のような複数の要因で
デマが広まっているのでは?
と考えています。

消費者の方は鵜呑みにしないように
お願いいたします。


葬儀関係のYouTube動画

前回
全葬蓮の作る宣伝動画がひどい件
という記事を書いたのですがそのついでに
興味深い葬儀関係のYouTube動画をいくつか見つけたのでご紹介。 
続きを読む

最近の葬儀業界の景気動向

葬儀社売上ランキングが発表されたので感想を。
 
綜合ユニコム(出版元)さんには悪いんだけど
このデータの信憑性が私の中では年々下がっていっています。

葬儀社売上ランキングの上位100社の中で
売上前年比100.0%(つまり前年と全く同じ)の会社が
27社もあるって、不自然でしょう。
どうやって調べているのかは「編集部で調査確認」としか
書かれていないので不明ですが、
ちょっとこれはまずいよね。
グラフ1212

売上前年比100.0%の葬儀社って実際は前年割れと考えると
(本当に売上前年比100.0%だったとしても、実質減益になっていると思われますが)
売上前期比アップの葬儀社って上位100社の3分の1しか存在しない、
ってことになる。
伸び率から推測すると増益の会社はもっと少ないということになる。

葬儀業界としてはごく一部の勝ち組と大多数の負け組化が進行中、
ってことでしょうか。

不景気な話ですが
葬儀屋さんの労働市場って流動的で競争原理が働いているのが救いかな。
ダメな人材でも高収入っていうのは解消されていると思われるので。
(参考記事: 葬儀屋の給料ってどれくらい? 2/2

とはいえ月間担当件数は増えて、収入が減るトレンドは進行中と思われますので
結果的にブラック企業化も進行中ってことですよね。

良い試練、と言っていられるのも今のうちかも(^^;)


全葬蓮の作る宣伝動画がひどい件

一般の方に説明しておくと
全葬蓮とは全日本葬祭業協同組合連合会の略で
葬儀屋さんの業界団体です。

以前
全葬蓮よ、覚悟はあるのか?
という記事で全葬蓮の製作した宣伝用ショートムービーを取り上げましたが
今回もやらかしてくれているようです。

【全葬連】安心して頼める葬儀社を選ぶ方法

内容は悪い葬儀屋さんと良い葬儀屋さんの見分け方なんだけど・・・

これが悪い葬儀屋さん

悪い葬儀屋2
これ、悪い葬儀屋さんじゃなくて「悪いヤツ」だから!
こんなの「北斗の拳」でしか見たことねーわ。
見分け方以前の問題。
消費者バカにしてるよね。 

全葬蓮加盟店にはこんな人はいない、というスタンスで作っているけど
特定の葬儀社が製作したんならともかく葬儀業界団体がこれを作るって
業界全体をおとしめていると思うんだが・・・

もうちょっとリアリティのある小狡い感じの俳優を使った方がいいんじゃない。
たとえば小日向文世とか左とん平とかさ。
あっ、とん平はまずいわ(^^;) 
 

それから良い葬儀屋さんのチョイスもビミョー

良い葬儀社2
うーん、体調不良を理由に1年半くらいで辞めてしまうタイプ(-_-)
あとプランの違いの説明が結構雑な気がするんだけど・・・

この動画の再生回数って3ヶ月でたったの600回ちょっとなんですけど。
製作会社にいくら払ったかは知りませんが
全葬蓮の広報担当者替えた方が良くないすか?


葬式仏教は正しい

葬式仏教は正しいのか、というお話。

今回ご紹介するのはこの本。
葬式仏教正当論―仏典で実証する

鈴木 隆泰 興山舎 2013-12
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 葬式仏教批判の一つに
「そもそも原始仏教は葬式を認めていなかった。
そう教典に書いてある」
というものがあります。

それに対しサンスクリッド語を解する学者兼和尚
「いやいや、違う。それは教典の解釈を間違えている。 
そして葬式を認めている教典もある」
と反論している内容です。

たとえば
「釈迦は自分の葬儀を禁じた」
というよく知られた従来の説の根拠は
大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)に収録されている釈迦の発言、
「君達は私のシャリーラプージャーに関わるな」
です。

このシャリーラプージャーは葬式と訳されているので
「釈迦は自分の葬儀を禁じた」ということになっているわけですね。

しかしこの本は著者はこう反論します。
前後の文脈と併せて読み解くと
シャリーラプージャーとは葬儀のことではなく
納棺や火葬などの遺体処置のことであり
君達と言っているのは出家者のことである。
つまり釈迦の本意は
「遺体処置は在家者がやるから、君達出家者はやらんでいい」
であり、葬式を禁じてなどいない
と。

こういう再解釈を積み重ねている内容で
なかなか面白いです。
 
さて
このような議論を読んで私が考えるのは
A.もともと始祖はそういう思想だったのか(本当にその通りに言ったのかの厳密性)
という問題と
B.もともとの教義の絶対性がそれほど重要なのか
という問題です。


A.もともと始祖はそういう思想だったのか(本当にその通りに言ったのか)
に関して。
 
部下に対してメールと口頭の両方で指示だしても
間違って伝わってしまうことってありますよね。
だったら始祖が亡くなってから何百年も経ってから口頭継承されたものを編纂したら
絶対間違って伝わってるだろ!
って思うんですよね。
百歩譲ってその通り言っていたとしても
解釈を個々で好きなようにやっちゃったら同じことだし。

だから
経典主義者に関しては
伝言ゲームの結果に人生を捧げちゃって大丈夫?
と人ごとながら私は思うのです。

確かにキリスト教原理主義みたいに
経典こそが世界の基準であり。世界の秩序より上位に聖書が位置するというレベルまで
聖書無謬説というやつですね)
信じこんじゃえば発言の真偽なんて関係無くなるのかもしれないけど・・・

(↓信じこんじゃった人々がこちら)
by カエレバ

百歩譲って、仮に教典が始祖の言葉を100%正確に伝えていたとしても
解釈する人間が腐ってたらどうしようもないよね。
そして権威は必ず腐ってしまう。
そもそも腐敗した教会の勝手な解釈で免罪符発行したところから
始まったわけで。

さっきキリスト教原理主義くらいになれば、ということを言ったけど
キリスト教も教派によって信仰の度合いにグラデーションがあるから
それはそれで周りとの付き合いがやっかいなことになりそうですね。

教典の無謬説に立つなら
イスラム教が一番強いと個人的に思っています。
イスラム教ではクルアーンはアラビア語以外は認めない、
つまり翻訳されたクルアーンはクルアーンではないという徹底した立場に立っています。
(クルアーンって昔はコーランて言われていたイスラム教の教典です)
解釈に関してもちゃんと公式見解というものがあります。 
最近イスラム教の勉強してるんですけど
この観点からみると宗教の中で一番モダンで現代社会にマッチするのは
イスラム教じゃないかなと思ってしまう今日この頃。
この詳しい話はまた後日。


さて
そもそも、教典がぐちゃぐちゃになっている
大乗仏教で教典の厳密性を説くのは、
それこそ(世間で使われる意味での)神学論争、
という気がしないでもない。

よって従来の仏教教典解釈にも
この本の著者の解釈にも
私は与することができないのです。

ここで出てくるのが
B.もともとの教義の絶対性がそれほど重要なのか
という問題。

今の葬式仏教は開祖の思想からはちょっと離れちゃったかも知れないけど
多くの日本人の間では葬式の時は仏教、っていうコンセンサスできてんだから
それでいいじゃん
というのが私の考え。

ちなみに↓この本では

日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)

松岡 正剛 日本放送出版協会 2006-09
売り上げランキング : 52775
by ヨメレバ
歴史的に大昔から大和民族は異質のものを混在させて
全く気にしないという特質について言及されている。
仏教と神道でもずっとそれがあったと。

だから
その都度社会変化に合せて教義が変化していくのは
日本においては自然なことで、
ケセラセラ(なるようになる)
という考え方でいいんではないかな。

そもそも
いわしの頭も信心から
って言いますしね・・・
っていうと宗教界から怒られるかな。
でもこの考え方って
命の次に大切で、我々の世界を支えている「お金」についても言えることですよね。
ただの紙に過ぎない貨幣に価値があると信じるのも
金融システムに対する一種の信仰ですからね。
ビットコインの様に システムが変わっても
信仰さえあればいいわけで・・・ 

というわけでつらつらと書いてきましたけど、結論はこれ。

葬式仏教 上等!


レッドオーシャンの新サービス?

葬儀社紹介業というレッドオーシャンに参入する強者を発見。
 

まず、この勇気を称えたいです。
私ならやりません(^^;)

リバースオークション?という言葉に引かれて早速アクセス!

このプレスリリース時にはまだサイトが立ち上がってなくて
10月1日から立ち上がったようです。

ちょこちょこいじってみた感想は、
「このサービスって価格.comの葬儀社紹介カテゴリーと一緒ではないのか?」
というもの。

参加葬儀社が条件に合わせて葬儀費用を提示して
消費者がその中から選ぶという仕組み。

以前価格.comの葬儀社紹介ページがかかえる問題点を
指摘したことがあります。
価格.comの他のカテゴリーは同一商品をオークション形式で
(つまり値段の安さだけで)
選ばせているが
葬儀カテゴリーは異なる商品を、値段の安さで選ばせているので
無理があるのではないか、という主旨です。 

同様の問題が存在することが
下記のプレスリリース内の記述からうかがい知ることができます。
(2) お客様それぞれが考える「最高の条件」を自分で選択
葬儀を選ばれる際に重視するポイントは人それぞれです
(価格、葬儀社の知名度、自宅から近い式場、サービス内容など)。
「クリック葬儀」では、葬儀をお探しの方が重視するポイントに合わせ、
多数の条件で比較し、
それぞれが考える「最高の条件」をご自身で選ぶことができます。

この類のオークションサービスは
『多数の条件で比較し、それぞれが考える「最高の条件」をご自身で選ぶ』ことが
実際消費者にとって大変難しいのが
最大の問題なんです。

あの大前研一氏ですら読み違えてました。
(参考記事: 大前研一氏の葬儀業界の分析が非常にいい加減な件

「それぞれが考える「最高の条件」をご自身で選ぶ」
ことができる消費者なら、そもそもこのシステムを利用せずに
自分で葬儀社を選ぶのではないでしょうか。
インターネットえ

さらに
私は首都圏エリアを検索してみましたが
紹介される葬儀社が少なく、
ある葬儀社にいたっては自社サイトを見つけることができませんでした。(2014年10月2日現在)
これはサービスの立ち上げを急いだ時にありがちなことなので、目をつぶるとしても
葬儀社紹介NPO法人をエントリーしているのはいかがなものか?
楽天トラベルの紹介先ホテルに一休.comが入っているような状態なんですが・・・
ここも価格.comの悪いところを真似てしまったような。
(参考記事: 価格.comの憂鬱

このサービスの運営会社サイトを見てみると
どうも早稲田発のベンチャーのようです。
(関連サービスのリンクが切れているのはうっかりなのか
わざとなのか?)

中堅が経営多角化のために数打った鉄砲の一つならともかく
ベンチャーなのにこの戦略はリスキーです。
もちろんベンチャーにリスクはつきものですが
これは筋が悪い。

以前から存在する類似の商売のプラットフォームを兼用して超低コストで運用とか、
紹介元と引受先が同じとか
なんらかの仕組みがないと成立しないビジネスモデルだと思うのですが・・・

しかし一方で
終活カウンセラーです、って名乗ってるスタッフK氏の正体が
一見無謀にも見えるが何かあるのかもしれない、と思ってしまうのです。

立ち上げた以上はがんばっていただきたいです。
経緯を見守りたいと思います。