このブログは葬儀業界の新人さんにも読んでいただいているようです。
志のある方からメッセージをいただくこともあり、うれしいです。

今回は
葬儀コンサルタントさんが書かれているブログの記事にからんでみました・・・
って、たちの悪い酔っぱらいみたいですね(^^;)

私は葬祭業やスポーツ施設のコンサルティングを中心に行っていますが、
葬祭業に関して言えば、3つのミッションをもってコンサルティング活動を行っています。
1.葬祭業界の社会的地位向上
2."昔ながらの葬儀社"脱却
3.新卒者が誇れる会社作り
特に、3つ目。大学生が就職活動をする際に、当たり前のように選択肢に入り、そして誇りを持って入社できる、そんな会社作りを目指しています。
そんな中で、最近、必要性を強く感じるのが"給与体系の見直し"。
葬儀業界では、様々な形で"手当"が発生し、比較的給与が高くなりやすいように思います。私のお付き合い先でも入社2年目で35万円近くもらっている人もいました。
しかし、それは通常の企業からしたら、簡単にはありえる数字ではありません。
上場企業であっても、新卒で入社すれば、20万円近くが一般的な数字です。
こういった給与体系ひとつとってみても、まだまだ業界全体として改善していく余地はあるのではないかと思っています。
お金
この方の記事を要約すると
「葬儀屋の新人の給料は通常の企業と比べてもらいすぎてるから減らせ」
って事だと思います。
3つのミッションには賛同します。
しかしこの結論は違うと思います。

葬儀屋の収入は競争原理が働きます。
(参照ページ:葬儀屋の給料ってどれくらい? 2/2
葬儀社の経営者が現場の従業員に対し能力以上に高い給料を払うって事は
まずないです。まぁ、当たり前ですよね。
それは他の業界と同じです。
(もちろん今後の葬儀業界の構造変化や、その葬儀社の業績により、
給料が下がっていくという可能性は十分あります)

2年目の葬儀屋の新人だって先輩と同じく月間300時間は働くし、
まだ発展途中であるもののお葬式の担当はするでしょう。
(拙いなりに一生懸命なので、ベテランより喪家の受けが良かったりする)
決して上場企業の新人と比べて楽をしているわけでもレベルが低いわけでもない。

弁護士・医者・プロスポーツに優秀な人材が集まってくるのと
彼らが新人の時から高収入であることと、無関係ではないでしょう。
そこまで特殊な職業でなくても、
例えば看護士だって平均給与が高く、初任給も高いです。

彼が書いているように
1.葬祭業界の社会的地位向上
2."昔ながらの葬儀社"脱却
3.新卒者が誇れる会社作り
以上の「3つのミッションをもってコンサルティング活動を行ってい」るのなら
1と3においては葬儀屋の新人の給料は高い方が良いのではないでしょうか?
その方が優秀な人材が集まるはずです。
葬儀屋さんが薄給なら、「大学生が就職活動をする際に、当たり前のように選択肢に入り、そして誇りを持って入社できる」というのでしょうか?

それに葬儀の現場仕事は体力と生産性が密接に関係しますから、
新人の時に給料が安くて徐々に上がっていく年功序列的な賃金体系を選択すると、
スタッフ本来の生産性を反映しなくなる恐れがあります。

だから葬儀屋の新人の給料を上場企業と比較するだけで、もらいすぎっていう論理は単純過ぎやしませんか?

とはいうものの一方で、葬儀屋だから給料はこんだけもらって当然、
とも思いません。
新人には
「今のレベルで、こんだけの給料がもらえてありがたいと、思いな」
と諭(さと)しています。
常識のある新人なら
給料に見合った働きをしなくては、ってちゃんと思うでしょう。
給料をたくさんもらっているから、それに見合うレベルになろうとがんばります。
特に葬儀業界の新人は、まだまだ高学歴でもなく、資格も特に持たない人が多いから、その辺りは謙虚です。

新人の方には
高い給料をもらえるだけの仕事をしていると胸を張れるような、
矜持(きょうじ)を持っていただきたいと思います。

(参照ページ:葬儀は高いという問題と葬儀屋は嫌われるという問題を深く考えてみる


<2010年02月21日>記載