葬儀を形容する際、
「すばらしい感動的な葬儀」という言われ方をすることがあります。

でも
最初から遺族は「素晴らしい感動的な葬儀」を
必要としているわけじゃないです。
逃げ場のない絶望的な現実の中では、
「素晴らしい感動的な葬儀」という想いにすがるしか
心のよりどころがないのです。
葬儀の後も、遺族にはシビアな現実の中での生活が待っています。
葬儀のエピソードについて語る際には
第三者が葬儀の瞬間だけを切り取って、
葬儀に感動したり、すばらしいっていったりするのは、
傍観者の娯楽でしかない

と自覚するたしなみが必要ではないでしょうか。

心ある「現場」の葬儀屋さんにはそのたしなみと、
葬儀の間は絶望的な現実をわずかながらも分かち合う覚悟が、
あります。



<2010年05月26日>記載