エンディングノートの正しい選び方・書き方


お葬式の担当をしながら日々考えたことを書く葬儀屋さんのブログ。 葬儀費用が心配な方、 お葬式のマナーを知りたい方、 葬儀社への就職を考えている方、 エンディングノートに興味のある方 是非お立ち寄りください。
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エンディングノートの正しい選び方・書き方

終活に関する仕事に就いている関係上
エンディングノートを30冊ほど買いあさって調べた経験から
エンディングノートの正しい選び方と書き方について
初めての方でもわかりやすく説明します。

(お急ぎの方で結論だけお知りになりたい方は
紙とえんぴつのイラストの下の部分からお読みください。)

本題に入る前に・・・
2011年10月に「エンディングノート」という映画が公開されたため、
その関係でこのページにいらっしゃる方が増えたようです。
一応感想を書いた記事
映画「エンディングノート」の感想
にリンクを貼っておきます。
エンディングノートグラフ
さて本題。
エンディングノートの正しい選び方と書き方
に話を戻します。

60才以上の方を対象にしたある調査によると

エンディングノートを知っている人は、65%。
今後書いてみたいという人は47%。
しかしエンディングノートを実際に書いている人は、6%にすぎない
のだそうです。

つまりエンディングノートの最大の難関は
なかなか書き始めることができないこと、
言い換えるなら最大のポイントは
「書くこと」
なのです。

以下の私の文章が少しでも多くの方の
エンディングノートを書き始めるきっかけとなるなら
とてもうれしいです。

さて
まず、エンディングノートとは何か?
という解説から。 

エンディングノートを直訳すると
「最期の覚え書き」。

自分の人生の記録や、残された人に伝えたい情報を
書き記した冊子のことですね。

しかしこの「エンディングノート(ending note)」という言葉、
実は和製英語(日本でしか使われていなくて、英語圏では伝わらない英語)です。
辞書にはのってません。

ceremony hall(セレモニーホール:葬儀場を表す和製英語)といっしょで、
いわゆる忌み言葉や使いたくない言葉の言い換えみたいなものだと思います

こういう言い方をすると、ちょっと批判しているみたいですが、
直接的な表現を避けた商品名のせいで敷居が低くなって、
エンディングノートを残す人が増えてくるのなら
この「エンディングノート」という言葉も悪くないと思います。


さて次に、
遺言書とエンディングノートの違い
についてです。

どちらも残された人に対しての伝達事項が記載されているという共通点がありますが、
遺言書は(財産分与など)法的効力を持つが
エンディングノートは法的効力を持たない。
その代わりエンディングノートは安価で気軽に自由に作成することができる。

ということが言えると思います。
遺言書

それから
エンディングノートを残すメリット
としては以下の3つ。

1.自分に万一のことがあったときも、家族が困らない。

葬儀屋さんとしての自分の経験では、
ご本人が亡くなって、
「あれは、どこ?」「これはどうしたら?」「お葬式はどんなふうにしたら」
とご家族がお困りになっているケースをよく拝見します。
エンディングノートを残しておくことで、
ご家族がお困りになる可能性を低くすることができます。


2.日常生活の備忘録としても使える

お年を召されたせいで物忘れを起こすことがあっても
住所録や連絡先などの情報を1箇所にまとめたノートがあると
日常生活でも便利です。
その役目もエンディングノートは果たします。


3.家族に対する自分の愛情を伝えることができる

1で述べたような、家族が困らないために、という気持ち(つまり愛情ですよね)を
家族に伝えることができます。
また生前ちょっと照れくさくて言えないようなメッセージを
エンディングノートに残しておくことで
家族の悲しみを癒(いや)し
グリーフワークに役立つこともあります。


2012年に行われた読売新聞の世論調査でも

「自分の葬式についての希望は、家族などに口頭で伝えたり、
文書で残したりしておくべきだ」と思いますか、そうは思いませんか。
答え 1.そう思う 67%   2.そうは思わない 32%

という回答結果になっており、
エンディングノートに対する意識は高まっていると思います。
エンディングノート
さていよいよ、
エンディングノートの正しい選び方です。

結論から申し上げますと
エンディングノートの内容はどれもほとんど同じなので
できるだけ安いものを買いましょう

です。

エンディングノートの構成・項目は
大体以下の通りです。

・自分について
(生年月日・家系図・学歴など)
・親族や関係者の情報
(関係について・住所・電話番号・葬儀告知の有無)
・介護・治療について
(告知はしてもらいたいか・終末治療の希望・臓器提供や献体)
・資産について
(銀行の口座・カード・その他金融資産)
・葬式とお墓について
(何人くらい呼ぶか・宗派・どこでおこなうか・予算・喪主は誰・など)
・遺言的な内容(注:エンディングノートに書いても法的効力はない)
(相続や土地の相続について)
・残された人へのメッセージ
・PCやネット上の情報について
(メール・SNSなどのアカウント・PCデータの処分方法)

といったところでしょうか。

今手元に

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という1996年に出版されたエンディングノートがあります。
おそらくエンディングノートのはしりだと思いますが、
この段階でエンディングノートに必要な項目は
既にほとんど網羅(もうら)されています。

この後続々と出たエンディングノートは基本項目に関してほとんど同じです。
強いて違いを申し上げれば
・レイアウトをいじる
・装丁を豪華にする
・エンディングノート本体と、書き方に関する解説本を分ける
という価格をつり上げるための付加価値があるかないかの違いだけです。

ちなみに先ほど紹介した「遺言ノート」の特徴を強いて挙げるなら、
「遺(のこ)された遺族へのメッセージ」に重点を置いている点です。
これが最近になるにつれて、発売されるエンディングノートの内容が
「身辺整理の為の備忘録」にシフトしています。
無縁社会化を象徴しているのかもしれません。

さてエンディングノートの内容にあまり違いがないとすると
購入するときのポイントは「安い」ことだと思います。

 内容が内容だけに
自分の人生の集大成、と構えてしまって
なかなかきっかけがないと書き始めることができない人も多いでしょう。
(冒頭で申し上げた調査結果、実際に書いたことのある人は6%という数値を思い出してください。)

だから気軽に書き始められて
後日気軽に訂正を書き込めることが重要。

なんなら更新を繰り返してさらに将来において
また新しく買い換える必要が出てくるかも知れません。

 であるならば革張りの装丁などではなく、
気軽に使えるエンディングノートである必要があります。
ということで「安い」に越したことはないと思います。

では安いエンディングノートの探し方です。
ネットの書籍販売サイトアマゾンで「エンディングノート」という単語で
検索してみてください。

あとは「価格の安い順」に並び替えてみて下さい。
現在(2012年3月)安いのはこちらでしょうか。

(追記:2012年5月 最近アマゾンを中心にコクヨのエンディングノートの新品価格が半額前後になっています。
送料を入れたとしても、おすすめです。)

アマゾンでの注文の経験のない方(お年を召した方はほとんどそうかもしれません)は、
大きめの本屋さんで一番安いのをお選びください。

さらにエンディングノートを無料で手に入れることができる裏技があります。

最近大手の葬儀社では事前相談や葬儀セミナーに来たお客様に、
自社のエンディングノートを無料で配布するところが増えてきているようです。

「葬儀社  エンディングノート  ○○(自分の住所)」で検索してみてください。
近くにエンディングノートを配っている葬儀社があれば、もらいに行きましょう。

実際何社かの、エンディングノートを入手してみました。
(作りは安っぽいのですが)項目は必要十分でした。
ついでにお葬式について情報を集めたい方には
一石二鳥かもしれません。

購入したら下書きのつもりでとりあえず書き始めてしまいましょう。
構えないで、とりあえず、っていう気持ちが大切。

知人の連絡先を調べなきゃっていう場合も後回しで、
埋められるところを先に埋めちゃいましょう。

ある程度埋めたら、定期的に見直して足りない情報をたしていけばOKです。

誕生日が、書きこむ良いタイミングだと思います。
宿題や仕事などの場合、締め切りが設定されていると、締め切り直前にモチベーションが高まってやれる事が多いと思います。
しかし、ことエンディングノートに関しては、切羽詰まった状況(死を意識した状況)で書こうとすると、
個人差はあるものの、なかなか精神的に辛いものがあると思います。
あえてなんの心配もないときに、お書きになるのが良いと思いますが、
それだといつまでたっても書けないという方も多いと思います。
ならば誕生日にお書きになるというのはいかがでしょうか。

相手の理解がある場合は、
誕生日の贈り物としてエンディングノートを選んでも良いかもしれません。

以上がエンディングノートの正しい選び方と書き方です。

さてエンディングノートの内容は
どれも大体同じと申し上げましたが、
たとえわずかであってもそのエンディングノートごとの特徴を知りたい
とのリクエストをいただいたのでまとめてみました。
↓この記事をご覧下さい。

本屋さんで売られているエンディングノートの一覧
その解説です。


○マイライフノート

野村證券信託銀行事業部が制作、日本経済新聞出版社発行だけ合って
金融商品などの人生のマネープランの項目があるのが特徴です。


幸せのエンディングノート

主婦の友社らしく、家族に対するメッセージにページを割いているのが特徴です。


コクヨS&T エンディングノート<もしもの時に役立つノート> LES-E101

エンディングノートの中でも、KOKUYOブランドの信頼性で売れているようです。
(最近アマゾンでは値段が安くなって、お買い得になっています)
文房具店でも販売しています。
遺影写真用のデータを落としたCDを入れるポケットが付いているのが気が利いています。
また姉妹品に遺言書キットもあるので、そちらに興味がある方は併せて購入されてはいかがでしょうか。

コクヨS&T 遺言書キット(遺言書虎の巻ブック付き) LES-W101


小学館のエンディングノート

このエンディングノートに関しては
こちらの記事「小学館エンディングノートの欠点
をお読みいただければと思います。

夫婦で語り合うわたしのお葬式

夫婦同士の対話にテーマを絞っているのが特徴。


ハッピーエンディングノート

特徴は
「先頭ページをこするとやさしいラベンダーの香りが楽しめます !」
なのですが、エンディングノートとして何の意味があるのかは不明。
「特に秘密を守りたい事柄は、袋とじにできます !」は一件良いアイディアっぽいのですが、鶴の恩返しの「絶対見ないでください」と一緒で、逆効果なのでは(^^;)


次は
家族も安心「エンディングノート」自分で決めるお葬式と手続き

私の中での著者のイメージは
「葬儀業界で金になりそうなところに首を突っ込む」
というイメージなのですが、とりあえず売れそうなので作ってみた、
そんな感じのエンディングノートです


現時点(2011年3月30日)ではまだ発売されていないようですが
鳥越俊太郎のエンディングノート 葬送曲はショパンでよろしく

今後、著名人が続々エンディングノート市場に参入することを
予感させる本です。
よろしく、って言われても(^^;)
(追記:発売されてみると、書き込み式のエンディングノートではありませんでした)

まだ読んでいませんが
老いじたく練習帖

は本のタイトルの付け方が秀逸!と思っていたのですが
元ネタはこれでしょうか?


老いじたく覚書き

この本
日野原重明氏推薦となっているのですが
この方、他のエンディングノートにも登場していますし、
ご自分でもお出しになっていますし。
大人の事情でしょうか(^^;)
やはり
どのエンディングノートでも機能的には大差ない
ってことの証明と言えるかもしれません

書き込み年表式自分史アルバム


これからノート

バインダー方式にしてページの差し替えができるようにしている点が良いと思います。
ただ贈り物に最適、と勧めていながら、アマゾンの商品説明で、認知症になってしまった場合の結構生々しい記述をのせているのは、大丈夫なんでしょうか。

○ライフデザインノート

同じバインダー方式で、贈り物にするならこっちの方が良いかもしれません。

実践エンディングノート 大切な人に遺す私の記録

モノクロで図も少ないわりに価格設定が高めだと思います。

ステキな旅立ちのために

精度の低い日本消費者協会発表の葬儀平均費用を掲載しているのが残念です。
消費者に誤った情報を与える結果になっていると思います。

遺言・相続・葬儀が本当にラクになる自分整理ノート

こちらも日本消費者協会発表の葬儀平均費用を掲載してしまっているのが残念。
葬儀社が制作協力しているのだから、この問題には気づいているはずなのに。

自分を大切にするための小さなエンディングノート

デザインはファンシーなのに、テキストは高齢者向け。
主旨はよく分かりません。


書くだけで安心 あなたと家族のための エンディングノート

ちょっとごちゃごちゃとしていて、使いづらいという印象です。

自分史BOOK

これもエンディングノートの一種と言えると思います。
自分の経歴を詳細に振り返るのに向いています。
しかし遺された人への遺言的な機能は弱いです。

空ー幸福のためのエンディング・ノート 島田裕巳

最悪のエンディングノートです(^^;)
詳しくはこちらの記事「最悪のエンディングノート発見!」をご覧下さい

私が死んだら読んでください
記入式「遺言ワークブック」/大切な人に遺す、あなたの愛のメッセージ


詳しくはこちらの記事「自殺を考えている方のためのエンディングノート
をご覧下さい。

週刊ダイヤモンド臨時増刊 葬儀・相続・エンディングノート 2012年版

詳しくはこちらの記事「週刊ダイヤモンド臨時増刊 葬儀・相続・エンディングノート 2012年版」をご覧下さい。

60歳からのエンディングノート入門 私の葬儀・法要・相続
結論から申し上げるとこれはエンディングノートではありません。
エンディングノートの役目はほとんど果たしません。
内容はこれまでの著者の意見をまとめたもの。
おそらくエンディングノートという言葉が流行っているので、タイトルにつけてみた、
そんな感じです。

○自分と家族の未来を考えるエンディングノート 
この本はリニューアル版。以前の桐文社から出版されていたものはフォントやレイアウトが法律書みたいでビックリした記憶が。著者が行政書士のせいでしょうか?リニューアル版は随分読みやすくなっています。



○新・遺言ノート
エンディングのノート制作の元祖である著者の続編。
ただ特に目新しいところはなく、この値段は高いと思います。


愛する人に遺す私のノート
このエンディングノートの筆者がクリスチャンというのが特徴。
著述もクリスチャン視点。それ以外は特筆すべき点は無いです。


「Never Ending Note 未来に残すエンディングノート」

詳しくはこちらの記事『「Never Ending Note 未来に残すエンディングノート」(集英社)を買ってみました』をご覧下さい。

Happy Ending Note幸せのエンディングノート
主婦の友社さんは安心のクオリティなのですが
ちょっとエンディングノートを乱発気味です。
これで4冊目、すでに出版されているエンディングノートと比べて
特筆すべき点はありません。


○もしものときに役立つ 幸せエンディングノート
意外にも、と言ったら失礼なのですが
良くできています。
KOKUYOのエンディングノートよりこちらの方がもし安かったなら
こちらをすすめたいくらいです。
一見地味なんですが、よく考えて作られているという印象です。
たとえば、葬儀の欄は書き手の意志を尊重しつつ
書き手の死後、遺族の負担にならないよう配慮された構成になっています。


○人生卒業のために書き残すファイナルノートBOOK
葬儀屋さんが作ったエンディングノート。
記入ページと解説ページがミックスされているので、
読み返すとき邪魔。
それから途中のカラーの葬儀商品のページが自社の趣味に走っているのは
いかがなものか。


私の家族ノート ALL ABOUT ME & MY FAMILY
ちょっとシンプル過ぎて書くとき戸惑ってしまいそう。
シンプルイズベストの方に。


高級エンディングノート
いわゆる高級路線ですが、「エンディングノートの正しい選び方・書き方」でも述べているように
「高級」エンディングノートは、書き始めに構えてしまってスタートのハードルを上げるだけなので、
個人的にはおすすめしません。
「贈答用」とも考えましたが、
そういう距離感の方に差し上げるにはエンディングノートは、
ちょっと微妙なアイテムですし。
それでも購入されたい方は、似たような中身でさらに安い
というイオンさんが販売しているエンディングノートをおすすめします。

○変わったところではUSBメモリータイプも

しかし紛失リスクが高まるだけで、あまりUSBである意味は無いと思います。
これならクラウドサービスに情報をおいた方が良いでしょう。


○これはCD−Rにデータを落として販売しているタイプ

テキストエディタ形式なら
そのまま打ち込んでデータ化できて便利なのに、なぜかPDF形式のみ。
そのため印刷した後、手書きしなければいけないらしいです。
これもあまり意味がないと思います。

シンプルなエンディングノート〜遺族のための必要リスト〜 [Kindle版]
なんとキンドル版のエンディングノート。
えーと、でもキンドル版ってことは読むだけで、書くのはどうするの?
って思ったんですが、どうやらノートに書き写せ、とのこと。意味不明です。


エンディングノート―あなたの思いをご家族に 

制作したのはJA(農協)の葬祭部です。そのためか
「葬儀は非日常なことなので、葬儀屋などへの支払いは早めに済ましましょう」
的な意味不明なことが記載されており、失笑(^^;)

あなたへ―エンディングノート

実質20ページで1,680円。枚数多ければいいというものではありませんが、
1ページ当たりの値段はエンディングノート界ではもっと高いと思われます。

以上、エンディングノートのご紹介でした。




クラウド
さて、実はこれまで紹介したエンディングノートより
もっとより良い方法があります。

それはクラウドサービス(インターネット経由で提供されるさまざまなサービス)を
使う方法。

(以下はコンピューターやインターネットに詳しい方向けの内容となります。)

実は今まで述べてきた紙のエンディングノートにはちょっと欠陥があります。

それは
機密性
保全性
伝達性
のバランスの問題。

大変重要な秘密が書かれている事が多いのでそうそう人目につくところには置けない(機密性)
火事や地震が起きたときに無くすのが怖い。それ以前に紛失したくない(保全性)
しかし、自分に万一の時があったら、関係者が見られるような状態でないといけない(伝達性)
これらの物理的な制約のバランスの取り方が難しいのです。

以上の問題を紙媒体で解決しようとすると、
顧問弁護士雇ったり、公正証書遺言を作成したりするのが良いのでしょう。
しかしそこまでやるのもちょっとなぁ、
っていう人がエンディングノートという方法を選択しているわけですから、
何か上手い方法はないでしょうか・・・

そういう方にはエンディングノートのクラウド版(インターネット上)に
情報を置いておくことをおすすめします。
そうすれば先ほど述べた物理的な制約から解放されます。

実は今でもエンディングノート機能に特化した
いろいろなクラウドサービスが生まれています。

これ とか これなどです。

ただこれらのサービスにもリスクがあります。

サービスの「継続性」です。

このサービスは少なくとも数十年続いてもらわないと困ります。
過去ブログサービスでも撤退する企業がたくさんありました。
せっかくいままで書きためたブログの文章が消滅したケースも多々あります。
エンディングノートのクラウドサービスにも同様のリスクが存在します。

できればそのリスクは最小限にしたいですよね。
おそらく自分の寿命以上に長期的に続きそうなサービスということでは
Gmail
EVERNOTE
DROPBOX
などが挙げられると思います。

この中でも敷居の低さと永続性を考えると
Gmail
が一番ではないでしょうか。
(ちなみにYahoo!メールは長期間使わないとメールが消去されることがあるらしいのでお勧めしません)

Gmailの始め方はこちら
Gmail
そしてメールの件名は「エンディングノート」として
メール本文に必要データを打ち込んでいく。

ほかにもExcelの親戚知人の住所録
遺影画像データ
(↑ちなみにこれはデータ量が多くて、ピントの合っている写真を!
事前にプロに頼んで加工した状態ならなおOK)
お葬式で流したい音楽などのデータ(MP3形式など)を
そのメールに添付しましょう。

そしてそのメールが完成したら下書きに置いておくという手もありますが
間違って消去、という可能性も高いので
自分のメールアドレスに送っておく
というのはどうでしょうか。

これなら自分に何かあったとき
「エンディングノート」という単語でメール内検索してもらえば
すぐに見つけてもらえます。

ただこの場合他のメールも見られてしまうので
愛人とメールのやりとりをしている方の場合は(^_^;)
贅沢ですが、できればエンディングノート用にGmailのアカウントを新しくとることを勧めます。

電子媒体にすることのメリットは他にもあります。

先ほどエンディングノートは
「気軽に書き始められて
後日気軽に訂正を書き込めることが重要」
と申し上げましたが、この点でも電子データは有利です。

電子データなら好きな順番で好きなことを書き始めることができるので
スタート障壁が低い。訂正も簡単。
エンディングノートはなかなか書き出すことができない、
という問題のハードルも下がりますね。

メールと手紙の違いみたいなもんでしょうか。
紙媒体に比べていいことづくめです。
(強いて言えば遺族へのメッセージは手書きの方が良いかも。
折衷案として、手書きの紙をスキャナーで取り込んで電子データとして遺しておく、
という手もあるでしょう)

このクラウドエンディングノートの最後の問題は
自分に何かあったときのためにGmailのパスワードをどうやって残しておくかということ。
選択肢は(私が思いつく限り)こんな感じでしょうか

1. 信頼できる人に伝えておく(ただしこの場合は、伝えられた人にもデータ管理リスクが生じることになります)

2.油性マジックで書いた紙をビニールコーティングして貯金箱(いかにも貯金箱ってやつ、ブタのやつとか)に入れてずっと冷蔵庫に入れておく。
これならいざっていうとき、見つけてもらえやすい。
ふだんジャマという欠点がありますが(^_^;)

3.リマインダーメールサービスを使う
(決まった日時にメールを送ってくれるサービス)

http://489m.net/about/
 
http://www.remindermailer.com/

これで1年後に信頼できる人へ自動的にパスワードを書いたメールが届くようにしておく。
これで紛失や自分に何かあっても(即効性はないですが)なんとかなります。
自分の誕生日を迎えるたびに再設定すれば良いのではないでしょうか?

パソコンとインターネットが使える方は参考にしていただければ幸いです。

追記

自分自身に関するデジタルデータの集め方に関して
やさしく解説している本を見つけました。

こちらはエンディングノートというより「自分史」の視点から書かれています。
(エンディングノートに関する記述も数ページあるのですが、なぜか書籍をすすめています)




<2012年10月23日>記載


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1. エンディングノート  [ NPO札幌高齢者生涯あんしんサポートセンター ]   2013年06月27日 20:36
近年、エンディングノートや自身のお葬式について考える機会が増加しているように思いますが、 皆さんは、いかがお考えでしょうか?

この記事へのコメント

1. Posted by はる   2011年04月01日 01:55
こんなに買って比較したんですか!凄いですね(w;
「幸せの〜」だけ試しに買って持ってますけど、自分のはただのノートに必要なことだけ書いています。自作で十分だなぁ…(w;
2. Posted by 物理教師   2011年04月02日 21:21
はるさん、
> こんなに買って比較したんですか
一部は会社の在庫です。
USBメモリーはさすがに買っていません(^^;)
3. Posted by トミー。(猫とマンガとゴルフの〜管理人)   2011年09月03日 21:01
はじめまして。
マンガ関係のブログを書いているトミー。と申します。
コクヨのエンディングノートを買って、書き込みしたのをきっかけにこちらのブログを読み、拙記事にてこちらの記事を紹介させていただきました。
事前連絡せず失礼いたしました。

よろしくお願い申し上げます。
4. Posted by 物理教師   2011年09月03日 23:36
トミー。様、
ご丁重なメールありがとうございます。
またブログでご紹介いただきましてありがとうございました。
個人的な感想としては
コクヨのエンディングノートは、しっかりと考えられて作られていて
さすがコクヨ、という印象です。
5. Posted by さくら777♪   2011年10月05日 22:28
いつも比較、検証、評価、ありがとぅございます(*´∀`*)

今回の記事も、めちゃめちゃ読み応えありました(´∀`∩)↑↑。

紹介されてるうちの数刷はワタシも手持ちでありますが、こうして一覧をみれば、やっぱり自分だったらGoogleサービス、いいですね♪

はるさん同様、『物理教師さん、こんなに比較したんだ(@_@;)』って想いましたょ☆

お疲れさまでした(*´∀`*)
6. Posted by 物理教師   2011年10月05日 22:36
さくらさん、
こうしている間も似たようなエンディングノートが次から次へと
出ておりまして(^^;)
多分、本屋さんに行っても皆さん迷うと思うんですよね。
そんなわけで、この記事を書いてみたんです。
7. Posted by douku   2011年10月13日 17:12
ビハーラ21のこころのノート1,000円もありますよ。

http://vihara21.sub.jp/kokoro/index2.html
8. Posted by 物理教師   2011年10月13日 21:50
douku 様、情報提供ありがとうございます。
アマゾンや本屋さんで購入できるようになるといいですね。
http://vihara21.sub.jp/qanda/04.html
9. Posted by 履歴書の送付状   2011年11月18日 11:12
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
10. Posted by 物理教師   2011年11月19日 10:51
履歴書の送付状 様、
コメントありがとうございます。
又お越し下さいませ!


11. Posted by ローカル   2011年11月21日 08:20
4 とても参考になる記事でした。ありがとうございます。

ただ、GMailについては、下記のような記事もあります。googleという会社の方針も踏まえて利用することが必要だと思います。
http://google-and.meblog.biz/article/1303239.html
12. Posted by 物理教師   2011年11月22日 01:20
ローカル 様、コメントありがとうございます。
>とても参考になる記事でした。
ありがとうございます(^_^)

> googleという会社の方針も踏まえて利用することが必要だと思います。
確かに、Gmailに連動型広告がでていることからも分かるように、Googleは「中を見てはいる」と思います。
しかし情報漏洩に関しては
少なくとも紙媒体として置いておくよりは安全、
というのが現在の私の結論です。
13. Posted by reichi   2012年02月27日 11:35
5 初めまして。エンディングノート選ぶにあたりとても参考になりました!どうもありがとうございました☆
14. Posted by 物理教師   2012年02月27日 21:41
reichi様、
お役に立てて、うれしいです!
15. Posted by taotao   2012年12月04日 15:43
全文本人の実筆か公正証書じゃないと
法的には遺言にならないです
費用が掛からない順に

文具屋に行けば、遺言ノート売ってる
公正役場で書類揃えて書き残す
弁護士に頼む

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