中小企業支援サイトでおもしろい記事を見つけたのをきっかけに、
今回は葬儀社紹介機関について考えてみたいと思います。
http://megalodon.jp/2011-0504-2043-40/www.sankei-kansai.com/2011/05/02/20110502-052378.php

・・・とその前にこの記事にツッコミを(^_^;)

(この記事の場合、取材対象者が悪いというより
記事の書き手がよく分かっていないんだと思います)

>次に成功報酬を目的とする葬儀受注代行サービスとビジネスモデルを変化させ、そのために多額の投資も実行してきた。
(中略)
>そこで田中氏は社内の反対を押し切り、自らが葬儀屋になることを決意。
(中略)
>実際の葬儀運営は、システムに賛同してくれる全国の葬儀社1000社に依頼。


依頼してんのかいっ!
葬儀屋になった意味は?
それから1000社って多すぎ。
(全国の葬儀屋の2割と契約している?)

>このビジネスモデルは値段を下げてでも空席を埋める航空業界に似ている。

いや似てないでしょ。
航空業界の場合、
フライトの総コストの多くを占める、燃料や航空機のコストは
乗客が少なかろうが多かろうが変わらないので
できるだけ乗客を多く乗せて空席を埋めた方が得。
一方葬儀業界は人的コストが多くを占めるので、
(それも変動費に含まれる残業コストが多くかかる)
件数に比例してコストはかかる。
だから全然航空業界に似ていない。

> 既存業者の行う一般的な葬儀形式とは異なり、消費者は明朗会計・低価格、業者は葬儀所の空時間を埋められ、しかも従来の葬儀業者の行う形式とも競合しないという。

ここに至っては、何を言っているのか分からないです。
パソコン

さて、葬儀社紹介機関というと脊髄反射的に嫌う葬儀屋さんが多いですよね。
汗をかかずに上前だけはねやがって、てな感じで。
多分葬儀業界に胡散臭い人が多いので、
さらにその葬儀屋さんから紹介手数料を取る人はもっと胡散臭い
と思っているのかもしれません。

でもそんな人でも楽天で買い物はしますよね。
基本的な仕組みはそんなに楽天と変わんないんですけどね。
集客の弱い企業に、集客力のあるポータルサイトという場を提供して手数料をもらう
って仕組みですから。
仕組み自体に問題があるわけではない。
(もちろん「信用」を担保するものがないので
多くの悪質な紹介機関が存在を許されているというのは重大な問題ですが。
別に上記の会社が悪質ってことじゃないですよ。
デビュー当時よりも見た目はワルな感じになられましたけど(^_^;)
いろいろ挑戦する姿勢は嫌いじゃないです。
以下の文章の内容も上記の会社と関係なく、私個人の考えた一般論です)

それにネット上の多くの商売がそうであるように、
葬儀社紹介機関もそれほど楽な商売じゃないかも、
って思うのです。

零細企業が圧倒的に多い葬儀業界では
地方の一エリアが主戦場であることが多いので
ネットからビッグワードで顧客を引っ張る方法は
(チラシ、寺院や地元の商店会や町会との付き合いに比べて)
あまり優位性はないと思います。

その方法が有効なのは、広範囲で数多くの施行を行う大手葬儀社だけど、
そんなところは自分のサイトで独自にSEO対策を行うから、
紹介機関のポータルサイトに依存する必要はほとんどないです。

とすると紹介機関のポータルサイトを必要とするのは
都市部の零細葬儀社ってことになります。
でも都市部に住んでいて紹介機関のポータルサイトで葬儀社を探す消費者って
価格感受性の高い、できるだけ安価に葬儀をしたい人、が多い。
つまり直葬の受注比率がかなり高くなる。
通常、都市部の葬儀社の直葬受注率が2〜3割と言われているので、
紹介機関のポータルサイトだと直葬希望者は過半数超えているかもしれない。
とすると葬儀単価が低い→葬儀社から葬儀紹介機関に払う手数料も少なくなる
となって、
葬儀社紹介機関て(利益のことだけ考えると)そんなにいい商売って気がしないんですよね。

ネットの世界って一位が総取りする仕組みなので
みんな倒れていって最後に一つが残るんですかね。
どこなんでしょうか?


<2011年05月05日>記載