以前「自殺者の葬儀について」という記事を書きました。

「自殺は絶対にいけない」という人がいます。
うん、そのとおり。
異論はありません。

問題は
自殺をした人もおそらくそれはわかっていた
ってことではないでしょうか。

死にたいという方に対して
私自身は、何か気の利いたことは言えません。
正直、気の利いたことを言いたいという、気持ちはあります。
でも大体そんな気持ちは、
薄っぺらい自己満足で終わるか、
現実に無惨に打ちのめされるもんなんですよね。

だから、気の利いたことを言う代わりに
このエンディングノートを紹介します。

病気がひどい方はそれどころではないかもしれませんが
少なくとも、1時間くらい余裕があるのなら、
このノートを開いてみてはいかがでしょうか。


私が死んだら読んでください
記入式「遺言ワークブック」/大切な人に遺す、あなたの愛のメッセージ

このエンディングノートをおすすめする理由は3つ。


1若い人でもちゃんと書ける
ほとんどのエンディングノートは、
お年を召した方を想定して作られています。
しかしこの本は十代からでもかけるように、
テーマや表現が工夫されています

2紙に書き出すというのは自分をとりまく問題を分析するときに、
きわめて有効だから


夕食の買い物から1千億円の国家プロジェクトまで、
ありとあらゆる問題の解決は、「紙に書く」ことから始まります。
残念ながら、脳内だけでちゃんと考えられるほど、
人間の脳は優秀じゃありません。
ましてや今は気持ちが落ち込んでしまっているのだから、
ちゃんと考えるのは絶対無理。
だったら、なおさら、紙に書いてしまえばいい。


とはいうものの、
何でも書いていい、
といわれると実は何にも書けないものです。
だからこのエンディングノートのフォーマットにしたがって、
埋められるところでいいから、埋めていけばいいと思います。


3遺書として使えるから

もしどうしても自殺という方法を選ばざるを得なかったら。

私は葬儀屋さんなので、皆さんが亡くなってしまってから、登場します。
亡くなってしまったことに対しては本当に残念だけど、
どうすることもできません。
しかし微力ながら、本当に微力ですが、
遺族に対しては、
自分に何かできることはある、と信じたいのです。

自殺者の遺族はずっと
「なぜ」
っていう問いを繰り返しながら生きていかなければなりません。

「なぜ」っていう問いに対する、
あなたからの答えが少しでもあった方がいいのではないでしょうか。

仮にそれが感謝の気持ちでなかったとしても、
答えは無いよりあった方がいいんじゃないか、
と私は考えます。
だからもし、最悪の選択をせざるを得なかったとしたら
せめてこのエンディングノートだけでも
遺しておいて欲しいと思います。


<2011年10月11日>記載