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大きなシェアを持つ葬儀社が少ない理由




たまに、このブログをお読みになった一般の方から
葬儀・葬儀業界に関するご質問を頂くことがあります。

その回答を、一部掲載したいと思います。
ビル
質問「なぜ大きなシェアを持つ葬儀会社が少ないのでしょうか」

私は下記の複数の理由があると考えます。

社会的にダメな人たちが多く
経営を理解できなかった。

これは冗談(^_^;)

①やくざな仕事だと世間から思われていたので(いるので?)
銀行や投資家から資本を引っぱってくることができなかった。
(性風俗に大企業が無いのと同じ理由)
但し互助会は割賦販売法という法律に基づいて
顧客からの前受金を投資にどんどん回す事が出来たので
巨大化した。

②仮に葬儀屋に投資したいという人がいたとする。
以前の葬儀屋の経営スタイルはどんぶり勘定で、
顧客からぼったくる手法が通用していた。
しかし投資家から資本を引っぱってくるためには
財務内容を透明にしなければならない。
ぼったくりと透明化を比較すると
(さらにモラルは置いておくと)前者の方が利益を最大化できると判断した。
いまなお、マーケット規模の割に上場企業が少ない。

③寺院・町会と地元の葬儀屋が昔からのつきあいで結託しているので
遺族は、菩提寺や町内会の指示で、
出入りの葬儀社を使わざるを得ない状態だった。
そのため新規の業者が商圏を広げようと進出するのが
難しかった。
(参入障壁がある状態)

④エリアが異なると使用する道具(ハード)やしきたり(ソフト)が異なる。
つまり標準化を行いづらいので
大規模化することによる物品調達のスケールメリットが生かしづらく
人材育成も非効率になる。
だから商圏を広げづらかった。

⑤葬儀は2~3名のユニットで施行できるので
会社を大きくしなくても、家族経営で運営できた。

⑥かつて消費者は「良い葬儀社」の見分け方がわからなかった。
そのため良い業者の悪い業者も質に関係なく均等に「選ばれていた」ので
ドングリの背比べ状態が続いた。

⑦80年代までは激しい競争もなく、葬儀屋はほとんどみんな高給取りだったので、
事業を拡大して所得を上げようというモチベーションが生まれなかった。

以上が大きなシェアを持つ葬儀会社が無かった理由だと私は思います。

現在
①と②の風潮はまだありますが、最近マシになってきたと思います。
③と④は都市化と宗教離れが進んだことにより、大部解消されています。
⑥に関しては消費者が賢くなったので改善されています。
⑤と⑦に関しては現状維持の葬儀屋さんはじり貧状態であり、
零細企業の淘汰が進んでいます。

と言うわけで今後「大手化」が進行するのではないでしょうか?











4 件のコメント

  • エソバソマー 様、コメントありがとうございます。
    > と言う事は上場4社さんや某ベルコさんなんかが大きくなりそうですかね
    あと二極化が進みそうな感じですよね。

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