靖国神社参拝体験記の続きです。
 
帰り際、
一緒に参拝した老夫婦の方に玄関で靴べらを渡して差しあげたのがきっかけで
(これも職業病ですね。条件反射です)
ご婦人の方から話かけられました。
 
「私は兄が戦争で亡くなったのだけど、あなたは御遺族でいらっしゃるの」

急に聞かれたのでちょっとうろたえながら
「い、いえ。亡くなった皆さんのために」

「まぁ、それは本当にありがとう」
と言って深々とお辞儀をされました。

その時の気持ちは御礼を言われてうれしいという気持ちとはほど遠いです。
むしろ逆。
いたたまれない居心地の悪さと、恐縮感と、
どちらかと言えばそう、なんか切ない感じ。
この気持ちはどこかで・・・
と記憶をたどると、電車内でお年寄りに席を譲って御礼を言われたときも
これに近い気持ちになります。

お年寄りに御礼を言われると
いつもこんな気持ちってわけじゃないのです。

お葬式の担当を終えて、御遺族に御礼を言われたときは、
むしろ心は多幸感で満たされます。
いい年してこういうことを言うのもなんですが、
世界が輝いて元気が湧いてくる感じ。

この気持ちの違いはなんだろう・・・

お葬式の時は
もちろん満点ではなくても自分の中でやれるだけのことはやり切ったと思っているから
かな?

お葬式が終わったときのときの「ありがとう」を知っているから
電車で席を譲ったくらいで、ただお参りしただけで
御礼を言われてしまうと、いたたまれなくなってしまうんじゃないだろうか?

私の言っていることを理解できる人がいたら、
ちょっとこの気持ちを分析していただけないでしょうか?


<2013年06月12日>記載