前回の記事に引き続き
某互助会元役員の大西秀昌氏の著作を取り上げています。
(プロフィールはこちら) 

「死に寄り添って、生を知る」
死に寄り添って、生を知る (扶桑社新書)

大西 秀昌 扶桑社 2014-03-01
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by ヨメレバ

さて本題に入ります。
自慢と説教の
「説教」の部分です。

葬儀離れが進み、葬儀業界の衰退が進み、
そこに勤めている若い人たちが将来に夢を持てなくなっている。
これは由々しき問題です。(111P 〜)

目標とする人もいない、頼れる先輩も尊敬する上司
もいないというなかでは人は育ちません。

知識を得ようとしない、学ぼうとしない。
実体験がない、実体験はあってもそれを自分の体験として生かそうとしない。

もし大西氏の言う通りなら、
そういう状況作ったのは誰だよ、ということになるんですが
そのツッコミは置いといて
このように説教をたれた大西氏が述べる若き日の実体験で学んだこととは・・・

・祭壇に本尊を置くことさえ知らず僧侶に怒られた
・棺の底に打つ釘の打ち方を知らず、遺体を収めた状態で棺の底が抜けた。

ええっ ! (゚◇゚ノ)ノ

でも、本尊を置いておくのが当たり前なんて本当に知らなかった。
救えてくれる人が誰もいなかったので
自分で経験したり、失敗したり、怒られたり、笑われたりしながら
勉強していくしかなかったわけです。
(中略)
だから(今の世代は)現場での思いもよらないこと、
マニュアルにない想定外のことが起こると、
それに対応できなくなって右往左往してしまうのです。

いまは世の中にマニュアルがあふれています。
そういう情報で、なまじっか中途半端な
ことを知っているがゆえに、
「そのとおりにやっておけば、まあ、まずは大丈夫だろう」
という発想になってしまう。
でもそれでは、マニュアルに書いてあること以外は何もできなくなってしまいます。
だから、現場を知る人の話を聞くことが必要なのです。上司も先輩も当てにならないの
なら、実際に現場を経験して、経験を自分のものにしてきた人の話を聞くことが大事に
なってくるのです。
現場で叩き上げて成長することが難しい時代だからこそ、現場で苦労してきた人の話を
道標とすべきだと、私は思うんです。


恐れながら申し上げます。

ガタガタ言わずにちゃんとマニュアル読め!

どんな実体験を話すかと思ったら
レベルが低すぎて話になりません。
実体験がどうこう言っていますが
要は昔の葬儀屋に新人を育てる能力がなかっただけです。
ただそれだけのこと。
そしてそんなナレッジマネジメントシステムを作れなかった
自分たちを正当化しているだけです。

遺族は「あなたが現場で失敗して学習する」ことに
大金を払っているわけではないのですよ。
分ってますか?
わざわざやらなくてもいい失敗をする必要はありません。
大西2

大西氏は今の現役の葬儀屋さんに対して苦言を呈していますが
今の若い葬儀屋さんの方が
ホスピタリティマインドも人格も教養も知識も志も
何もかも全てが
昔の世代に比べてずっとハイレベルです。

大西さん、あなたの同世代を見回してください。
葬儀屋の心構えをどうこう言う以前に
そもそも男子一生の仕事として葬儀屋を続けることすらできない人が
ほとんどだったのではありませんか。 
もちろんあなたから若い世代が学ぶべきところはきっとあるはずです。
しかし前述したようなことをおっしゃっていては老害の方が大きいのです。
イチローにケチをつける張本勲的老醜があると思います。 

我々の世代がダメだったせいで
負の遺産(葬儀屋の社会的評価の低さ)を残して申し訳ない
と謝ることで、老兵の引き際とされてはいかがでしょうか。 

お疲れ様でした。


(追記)
私も次世代から
あなた達の世代はレベルが低い、
と言われてしまう日が来るのでしょう。
だとしたら
葬儀業界の進歩にとっては良いことだと思います。
多分認めようとはしないだろうけど(^^;)


<2014年04月02日>記載