今回ご紹介するのはこの本。
終の二択 ~定年からの取捨選択術~
終の二択 ~定年からの取捨選択術~ (ワニブックスPLUS新書)

紀平 正幸 ワニブックス 2014-06-09
売り上げランキング : 44505
by ヨメレバ
著者の紀平正幸氏が葬儀のことを全く理解していないので
指摘しておきます。

いまや終活ブーム。
そうなると当然玉石混淆の状態になるわけで。
紀平正幸氏は「石」の方。

著者の職業は心理カウンセラー、ファイナンシャルプランナー、客員教授。
肩書きだけ見ると終活を語るのに適任のはずなんですが
全体的にクオリティ低すぎです。

たとえば
前書きに氏の特徴が出ていると思います。
「ここで一つ忠告しておきたいことがある。
多くの人が「豊かさ」さえあれば「幸せ」を実現できると
勘違いしているという点だ。」

勘違いしているのは紀平氏のほうではないでしょうか。

多くの人は「貧困」は「不幸」だと思っているかもしれませんが
「豊かさ」さえあれば「幸せ」なんて、
高度成長期ならいざしらず
ほとんどの人がもはやそんなふうには考えていないでしょう。
にもかかわらず、世間を馬鹿にしたこの物言いなのです。

そんな紀平氏が
葬儀について述べるとこうなります。(P193〜)
葬儀を「挙げる」または「挙げない」?
盛大な葬儀なら故人は喜ぶのか

はっきり言わせていただく。
「葬儀」という名の″盛大な儀式”は不要だ。
身内だけで送る「家族葬」で十分である。
「はっきり言」っているところ申し訳ないのですが
葬儀屋さんがこの文章読んでも
何を言っているのか意味が分らないと思います。

彼の論理を分りやすく言い替えるとはこんな感じ。
「麺類という炭水化物の多い食べ物は不要だ。蕎麦で十分。」
ね、意味分らないでしょ。

「家族葬」は「葬儀」の一形態であるのだから
二択という相反する扱い方をするのはヘン。

まさか、まさかとは思うけど
紀平正幸氏は直葬を御存じ無いのでは?

葬儀をするしないの話なら
葬儀と直葬の二択でいいんじゃないの? 
また遺族からしてみれば、亡くなったことだけで悲しんでいるのに、
葬儀を行うことで、「誰を呼んだ」とか「誰に連絡しなかった」だとか
面倒なことが多々起こり得るのだ。
参列者を制限する家族葬の方が、
>「誰を呼んだ」とか「誰に連絡しなかった」だとか面倒なことが多々起こり得
可能性が高いんですけどね。

まとめの一文は 
もしどうしても盛大に行いたいのであれば、「生前葬」スタイルを選択し、
自分も参加者の一人になりたいものである。
なんで唐突にここで生前葬がでてくるんでしょうか?
これまで葬儀は面倒で金がかかるから止めとけという論理を展開しながら
普通の葬儀より面倒で金がかかる(だから実際誰もやろうとしない)
生前葬を勧めるのがさっぱり分らないんですが・・・
生前葬という言葉を覚えたので使ってみたかった?・・・って小学生か! 


今回は私の専門分野に限定して反論しておきますが
他の分野の記述にも?というところがたくさんありました
(宝くじを買えとか年金の繰り上げ受給はするなとか。
金融資産の計算方法も結構間違っている。)

私を含め読者はちゃんとお金払ってこの本買ってんだから
もうちょっとまじめに仕事しませんか。 

(追記)
 「紀平正幸」で検索するといろいろある人みたいです。

紀平正幸氏の経歴詐称問題

日本FP協会が全く信用できないひとつ、説明責任
 


<2014年07月24日>記載