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レナード・ニモイ氏を悼む




映画やTVシリーズで有名な「スタートレック」シリーズで
男性は少年時代、自分のヒーローがいたと思う。
スタローンとかブルース・リーとか。

ヘンな奴と言われるのを承知で言うが
私のヒーローはレナード・ニモイ演じるミスタースポックだった。

ミスタースポックをご存知ない方はウィキペディアのページを参照頂きたいのだが
要は極めて論理的で感情を表出させない異星人(と地球人のハーフ)という設定なのだ。

スポック

中2の時に私の母が亡くなった。
その時にミスタースポックのように感情をコントロールできる人間になって
この悲しみに耐えたいと強く憬(あこが)れたわけだな。
まさに今で言う中2病の一種なのかもしれないけれど、
あのときはなんとかしてこの状況を乗り切ろうと子供心に思ったのだろう。

その後スポック化を推し進めたはずだったのだが
大学生の時に父が危篤になったとき、
電話口とはいえ同級生の女の子の前で泣き出すという醜態をさらしたので
あの時点でもやはり感情の克服は完璧ではなかったのだと思う。
しかしその後、妹や弟の前では気丈に振る舞えていたはずだ。恐らく・・・

その後もミスタースポックに近づこうとして
私は着実に成長した。

ありがとう、スポック。
あのときの中2の私に替わってお礼申し上げます。

LLAP and  RIP