今月の今月の致知2015年6月号
葬儀業界の人間にとっていろいろ示唆に富む
内容だったのでご紹介したいと思います。
致知

致知は本屋さんでは売っていません。宅配です。
コンセプトは人間を学ぶ月刊誌ということで
主要読者はご老人の方が多いと思われます。

頻繁にどっかの住職が人生語っているのも特徴ですが
この世代はお坊さんに対して無条件で下駄履かしてくれるのだなぁ。

さて今回最も目を引いたのは
ともに重要文化財の修復を手がける
金剛組小西美術工藝社の社長同士の対談。

伝統芸能の職人文化の世界で近代化を推し進めた話が
(おまけに小西美術工藝社社長はイギリス人!)
まさにかつての(今もか?)葬儀業界にも
当てはまる話で非常に共感できたので
一部ご紹介します。
文化財の塗装の仕事をした経歴があるかどうかというより、
値段さえ安ければいいみたいな感じで選ばれる傾向が
出てきているんです
どうせ担当者の人たちにそこまで技術は分からない
んだから、そこまでやらなくてもいいよと。
下に、下にという世界で業績も下に、下に
下がっていったわけです。
まず最初に取り組んだことが
「普通の会社」にしていくこと
例えば現場の主任に、「君の品質基準は何だ」
と聞いても、「何も教えもらっていません」と言うんですね。
今度は部長に聞くと、「彼は勉強が足らんのです」と言う。
つまり大工の「見て習え」という世界なんです。
仕事は先輩から盗んで覚えるものだと。
仕事はつくらなければならないということ。
企画提案型の開発営業を推進しました。
再建に際しては、伝統技術云々という能書きは要らないんです。
うちは職人だからああだこうだと言うのですが、
でもあなたは朝起きて、食べて、会社に来て、給料をもらって
生活しているじゃないかと。
それは他の人とどこが違うんですかと。
「十年かかる」とも言うんですが、
じゃあ十年かからない専門職があるのかと。
弁護士だって金融マンだって、一人前になるには誰だって十年かかる。
あなたたちがやっていることはサラリーマンと変わらないんだから、
威張ってる場合じゃないと。
例えば先ほど申し上げた「見て習え」という部分については、
各々が一所懸命先輩の技を見たり聞いたりして修めてはいたんですが、
それでは非効率なので、標準ディテールというのをつくったんです。
そんなこと言われなくても分かっていますよ、
と言うんですが、実際に聞いてみると、
「いや、前の現場ではこう言われました」
「あの部長はこう教えてくれました」
と微妙に違うんです。
どれも正解なんですが、そんなややこしいことをしていてはいかんと。
とにかく文章化、明文化、ルール化を進めていきました。
とにかく職人と話をしていて一番難しかったのは、
苦労話が多いんです。
当社は美術工芸会社ですから、美しくない仕事は意味がないんですが、
私が行って「この仕事は美しくないでしょう」というと、
「いや、それをやる時は大変だった」と苦労話が始まるんですよ。
大変か、大変じゃないかほどうでもいい。
美しくないものは美しくないんですから。
「給料をもらってやっているんだから、
苦労するのは当たり前。これはやり直しです」
変わらない人もいますけど、
そういう人たちは大体辞めていっています。
昔のように血筋で継承していた時には、
それなりの人もいれば、相応しくない人も出てきます。
そうすると、会社がオーナーファミリーの善し悪しで
よくなったり、悪くなったりするから問題です。
同族経営の場合は、上が何をしているか社員に見えない
 
「私たちの仕事の基準は神様です。
神様のためにやっている以上は、
人聞の目に見える、見えないというのは関係ないのです。
従来の伝統産業の発想から
卒業していかなければならないと思うんです。
私たちが継承してきたものの本質的な価値というのは、
これまで十分アピールされてこなかったんですが、
これをアピールすれば賛同してくれる人は
いくらでもいると私は思います
「うん分かる分かる」と「なるほど」の繰り返し。

別のページに90歳の仏壇職人のインタビューが載っていたけど
残酷だったなぁ。
中国産仏壇の進出に「伝統守らなあかん」と繰り返すだけの姿は
失敗事例を見せられているようでとても気の毒で痛々しかったです。

それから
裏表紙はSBIの少額短期保険の広告。
万が一の葬儀代にそなえられるとのこと。
がっつりターゲットを狙っているねぇ。

一方
最初の見開きページはジュエリーの広告。
以前裏表紙は篠田麻里子がイメージキャラのスーツケースの広告だったことがありました。
これってどう考えても若い愛人用だよね。
論語だ朱子学だって言っときながら
全然枯れてねぇじゃん(^^;)




<2015年05月23日>記載