SBI証券シニアアナリストの藤本誠之氏が葬儀社のテキトーな分析をしているので
ツッこんでみたいと思います。

以前書いたことがありますが、私はいわゆるインデックス投資というのをやっています。
個別銘柄を買うんではなくて
市場全体のインデックス(指数)と連動させたETFを買うという手法です。
所有している債権は全て日本国債ですが、株式の8割は外国株で国内株は2割です。
インデックス投資のセオリーから言うと、海外株の比率は高過ぎなのですが
将来的にはこの国は団塊世代とともに衰えていくと思っているので
この比率にしています。
円安もあり今は好調です。
もちろんこの成果はリーマンショックの時にも、
震えながらも粛々(しゅくしゅく)と計画に基づいてバイアンドホールド(一度株を買ったら持ち続ける)を
継続した結果ではあるのですが。
もちろんこれからどうなるかは分かりません。
グラフ2

さて株価が上昇基調になるといつものように
アナリストが浮かれた企業分析を始めるものですが
こういう記事を発見しました。
ティア
年間約130万人が亡くなるなか、上場している葬儀会社はわずか3社。
同社の全国シェアは1%だが中部地域では約28%と、高い数字になっている。
「最大の特徴は、1万円を払うと終身会員になれる『友の会』という制度で、
葬儀施行時に割引を受けられるのです。
数年前には首都圏に拠点を置き、それが近年黒字化してきました。
人工減(原文ママ)の今後、全国シェア5〜10%をも狙えるのではないか」

大体インデックス投資家から見ると
「この株買った方がいいですよ〜」と
言ってる奴にはロクなのがいない、
というのが定説です。
まず奴らは当たり外れの結果に責任を持ちませんし、
心からそう思っているんなら自己勘定でおまえ自身が買え、という話なので。
本当にうまい話は他人に言わない、というのは常識です。

ティアさんが伸び盛りの企業というのに異論はありません。
しかし論旨や根拠がかなりアバウト。

>年間約130万人が亡くなる
平成26年度の推計死亡人口は126万9千人です。
車の生産台数ならともかく人が亡くなっている数値なのだからもっと正確に。

>上場している葬儀会社はわずか3社
葬儀部門を持っている上場企業ということなら
 ティア 燦ホールディングス 平安レイサービス こころネット サン・ライフ  ニチリョク 大野屋
とたくさんあるのですが・・・
葬儀専門という意味なら2社だけでは?
 
>同社の全国シェアは1%
今期の第二四半期で施行件数4000件ちょっとだから年間8,000件くらいでしょう。
となると8,000件÷1,270,000件でシェア0.63%なんだけど・・・
数値が少ないといっても1.5倍以上のかさ上げはだめだよね。
それ以前に2014年度で本拠地の名古屋市内ですら斎場シェア19.8%と発表しているのに
>中部地域では約28%
のシェアって多すぎないかな?
ソースはどこだろう?

>人工減(原文ママ)の今後
葬祭業を分析する場合は人口よりも増加する死亡者数を見なければいけないので
他に紹介されている企業とロジックは異なります。
件数自体は確かに伸びやすいけどシェアが伸びやすいと言う根拠はなに?

>最大の特徴は、1万円を払うと終身会員になれる『友の会』という制度
最大の特徴が会員制度って(^^;)
だったら互助会の方が強いってことになるんですけど・・・

藤本誠之氏さん、
まさか有価証券報告書すら読んでいない、ってことはないですよね?


<2015年07月13日>記載