遺影放映を巡る判決があったようなのですが
判決理由がおかしいという話です。

 訴訟:遺影放送めぐる原告の訴え棄却 地裁四日市支部 /三重
 
事故死した青年の葬儀の出棺の様子を撮されて、遺影が放映されたことで
遺族がTV局に対し損害賠償請求をしたものの、
地裁が棄却したというもの。

判決自体はそんなものなのかなと思う程度ですが
(判決文を全て読んでいないものの)
判決理由がちょっと引っかかります。
テレビカメラ

遺影は出棺の際に葬儀の参列者以外にも見ることができ、被告は葬儀場の外から撮影した。
そりゃ見ることは出来るけど、
遺族は儀礼のアイテムとして(もしくは喪った故人の代替物として)遺影写真を持った上で、
火葬場に移動するための車両に乗らなければいけないので、しょうがなく外に出ているだけで
別に通行人レベルに遺影写真を見せてもいいって思っているわけじゃないですよね。

例えば護送車下りて警察署に入る容疑者の手錠にはモザイクかけていますよね。
あれは容疑者にとって撮られたくないもの(手錠)が移動の際どうしても見えてしまうから、
モザイクという自主規制をしているんですよね。
とすると見える状態にしているから
遺影を放映してもいいという理屈はおかしいのではないでしょうか。
原告はカメラに気付いたが撮影を制止せず、明確な拒絶を表示していない
当たり前じゃないですか。
たとえ、はらわた煮えくりかえっていても、
その青年の葬儀をもめごと無く終わらせる方を遺族は選びますよ。
もしくは家族を事故で失った遺族に、
カメラマンに突っかかっていくような余裕は無いです。

この裁判官、ちょっと遺族心理が分かってなさ過ぎだと思います。


<2015年11月03日>記載