前回直葬を勧めているネットショップの話を書きましたが
今回ご紹介するのはこの本。

「葬儀屋さんを使わないお葬式」 
by カエレバ

これはなんというか奇書の部類に入るんではないかな。
すごい悪文。
文体だけ見ると中学生の作文なんだけど850円の値段で流通しているもんだから
悪文が逆に芸術的に思えてきてしまう。
ちなみにこんな感じ。もちろん原文ママ。
 父が半身不随になってからは、母と出かけ、9年寝たきり父の死後10年間は母も元気でしたが介護保険制度が始まるなり要介護5で自宅生活でしたから、大朝への週末畑仕事は母が元気なうちだけで、母が寝たきりになってからはそちらに手がかかり、畑どころではありませんでしたからその後は荒れ放題。
一文の中で主語や時系列がねじれまくる構造の文章が続くもんで
登場人物が一桁なのに関係性を把握するのに読み返さないといけない。
20分で読める分量の本(47ページ)なのに。
この本を出版したHU-MO出版局には編集者はいないのか。
それともこれを個性とみたのか?

著者は、お金がないという理由で自分の母と妻の母を自力で見送っています。
しかしこれも謎なのですが、後に亡くなった妻の母のエピソードが先にくる構成なので、
さらに話が分かりにくくなっています。
葬儀屋さんを使わないお葬式

また葬儀屋さんを使わないでお葬式をしたい人のための実用書になっているかというと
棺を売ってくれる仏具屋や、僧侶が知り合いにいるというレアな立場だったようです。
そのためこの本を読んでも実務上は役に立たないと思います。

私が葬儀屋さんの手を借りずに直葬することに反対なのは
遺体の処置が大変だからです。
この本にはドライアイスなど遺体の処置の描写が全く出てきません。
もしかして・・・棺に収めただけで何もしていない?

インパクトだけなら今年読んだ本の中ではナンバーワンかも。


<2016年03月22日>記載