このサービスはおもしろいと思います。

 先日「イオンの墓石販売が成功しない理由」という記事で紹介した「イオンの墓石」でイオンの委託先になっている企業が始めたサービスです。
1.今あるお墓を更地にして終わらせてしまって
2.収納されていたお骨は、かさを減らすためにパウダー化して
3.自宅に安置
というもの。
これって「終墓」って呼べばいいんでしょうか。
これまでは「改葬」といって、実家のお墓は更地にして、近所にお墓を買ってそこにお骨を移動、というお墓の引越しはありました。
しかし少子化で実家の墓を管理できる人はいない、さりとて近所に墓を買う経済的余裕が無い、っていうか近所に墓を買ったところで何代か先にはまた管理者がいなくなる・・・ということで改葬に至らず悩んでいる人は結構多いんですね。
そういう人に響くサービスだと思います。
女性
だだし、この手順には大きな障害があります。
菩提寺の反対です。
お墓を更地にして檀家に出て行かれると寺院の維持に大きな支障が出ます。
一人が出て行くとマネをする檀家が雪崩式に増えないとも限りません。
それでなくても地方では寺院崩壊が起こり始めているのです。
そのため菩提寺は必死に引き留めようとします。
場合によっては嫌がらせのため離檀料という名目で何百万というお金を請求することもあると聞きます。
これが「終墓」の大きな障害になっています。

そこでまごころ価格ドットコムさんは、離檀がこじれてしまった現場のためにネゴシエーター(交渉人)の派遣サービスを付けてはどうでしょうか?
近年司法試験に受かったのに弁護士事務所で雇ってもらえない弁護士さんがたくさんいます。
そういう人にノウハウを教えて派遣して「終墓」をできるだけ穏便に終わらせるというサービスはどうでしょうか。
離檀料なんてそもそも契約書に書かれてないだろうし、合理的な金額計算がされているわけではないのだから弁護士バッジちらつかせれば効果的だと思うのですが。離檀料に数百万払うくらいなら、弁護士に数十万払ってでも膠着状態を脱したいという檀家はこれから増えるのではないでしょうか。

さらにこのサービスが成功した後です。パウダー状にして自宅に安置というのも実は一時的な処置に過ぎません。最終的には合祀墓・永代供養墓に埋葬する必要があります。数年後そのことに気づいた遺族にさらに合祀墓・永代供養墓を勧めるというビジネスチャンスが生まれますね。ちょっとエグいくらいにクレバーですね。

この墓じまいサービスはブレイクするかもしれません。

ただこの組織って運営母体がそもそも石材屋さんなんで、彼らのやっている事って、自分たちが農家なのにそこらへんの畑に火を点けて焼き畑農業やっているような気がするのですが・・・座して死ぬなら討って出るというような状態なんでしょうか。




<2016年08月15日>記載