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葬儀関係のチャットサービスは化けるかも、と思う理由




葬儀社や葬儀社ブローカー(ネットで集客して葬儀社に送客して手数料を得る会社)が
チャット(キー入力によるネット上の対話サービス)の事前相談を始めたようです。

顧客の側のメリットととしては、電話が苦手な人向けという趣旨らしいです。
確かにそういう人もいるでしょうけれども
対象顧客の年齢(団塊世代前後)的な能力から考えるとなかなかスムースなタイピングというのは
現状難しい気がしますがどうでしょう。

では需要に関してはひとまず置いておくとして
一方で供給する側の葬儀業界としてのメリットはどうでしょう。
強いて言えば現状ではコールセンターという「場」にスタッフを貼り付けなくて済むということぐらいでしょうか。
しかし将来的には有望かもしれません。

ただし条件があります。
・基本的に人間を使わないこと
・ある程度の規模があること
です。

葬儀の事前相談で一番難しいことは何かといえば専門性を持ったスタッフを用意することです。
正直座学だけで顧客の要望にあった回答を行う人材を育成するのは難しいです。
(顧客は何も知らないんだから外注のコールセンター会社の回線1本借りて汎用の回答をさせてりゃいい、
という発想の方もいるかもしれませんが、私はあくまで顧客目線の議論をしています。)
とはいえ実務に詳しい人は葬儀現場でバリバリ働いているので、
事前相談に投入するのはあまり筋が良くありません。
ではどうすれば良いでしょうか。
ロボット
AI (人工知能)を使うというのはどうでしょう。
ちょっと近未来的だし、実際どうなの?と感じた人もいるかもしれません。

しかし山本一郎氏の話によると出会い系サイトのチャットは、現在でも混雑時に機械が対応しているらしいです。

http://megalodon.jp/2016-1203-0936-51/bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20161202-00065073/

古き良き出会い系サイトのシステムは生き残り、「実際に会わなければほとんど人間が応答しているのと変わらない」レベルにまで精度が上がっているのが実情です。特定の固有名詞やジャンルのない一般的な会話であれば、リアルタイムに二時間でも三時間でも引っ張ることができます。

そうであれば過去の通話記録をディープラーニングさせて自動対応プログラムを作成するのは
今の技術でも十分可能だと思います。
会話内の条件から葬儀の見積書を作ることも朝飯前でしょう。
問題となってくるのはイニシャルコストとランニングコストの問題です。
私もAI関係のコストはよく分かりませんが将来はさらに下がるはずなので
10人くらいのコールセンターを抱えるくらいなら AIのプログラムを走らせた方が安く済むという時代が来るでしょう。
とはいえペイできるのはある程度の規模がある組織でないと無理だと思います。
おそらく葬儀ブローカーか互助会さんくらいなら使えるのではないでしょうか。
さらに発達してチャットではなく自然な音声で会話も可能な時代になるかも。
でも互助会さんの場合は解約の電話がかかってきたら
「ピー カイトウフノウ ワカリマセン」と昭和のコンピュータの音声で答えさせるというのはどうかな。











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