葬儀は演劇的です。
非日常的な空間で、決まった枠組みの流れの中で、参加者がその役割を担うという点において。
役者は観客の前で正しく身をさらすことを前提に、舞台に立つ資格を得ます。
感動葬儀などと叫んで葬儀屋さんがスポットライトの下に行きたがるのは論外ですが、舞台の端に立つ役者も当然観客の視野に入っています。
あなたは遺族や参列者の前で身をさらすにふさわしい葬儀屋さんですか?
 
先日演出家の鴻上尚史氏の本を2冊読みました。

私は氏の演出した舞台を見たことがなく、ラジオ番組のオールナイトニッポンのDJのイメージが強いのです。
しかしさすが演出家だけあって、役者の身体表現に関してかなり緻密な理論体系をお持ちになっていることに驚かされます。
2冊の内、前者は役者を目指す人のための専門的な内容、後者は一般生活での応用の仕方になっています。
まず読むなら後者の「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント 」の方でしょう。

その中で、一般の人は自分の姿が周りからどう見られているか無頓着である、もしくは自分が思い描いている、人からこう見られているだろうというセルフイメージがいかに見当違いか、ということが語られています。

そこで葬儀という舞台に立つ演者の葬儀屋さんの姿について、です。
 
一度機会があれば式中の、遺族を誘導するときの歩き姿、遺族挨拶時の喪主の隣での立ち姿などを隠し撮りしてもらってください。
おそらく強いショックを受けるでしょう。
自分ではシャンとした姿勢の立ち居振る舞いだと思っているかもしれませんが、全くダメなはずです。
私も一度自分の式中の動きを動画に撮ってみてショックを受けた一人です。
なんだそのしょぼくれた立ち居振る舞いは!
人前に出れるレベルではない。 

そしてこの状況つまり自分の肉体は、スポーツと同じで、解説書をいくら読んでも変わりません。
そこで私は都内で行われているウォーキング講座に通いました。

次回に続きます。
学んだ極意を伝授いたしましょう。




<2017年04月18日>記載