このブログで何度か採り上げた葬儀ブローカー(ネットで集客した顧客を葬儀屋さんに送客して紹介手数料を得る会社)の
株式会社AmazingLifeのサイト(http://amazinglife.jp)がここ数ヶ月の間にアクセスできなくなっています。
活動を停止したのでしょうか?

2016年の2月にファンドから資金引っぱってきた報道がありました。
(正確にはファンドというよりシードアクセラレーターと呼ぶらしいですが)
「人生の最後と向き合うために必要なサービスを提供したい」−−シンプル葬を提供するAmazingLifeが

↓その結果始めたサービスがこれ。
 終活を生前のうちに託せる「ラストウィッシュ」の提供を開始|AmazingLifeのプレスリリース
こういうサービスは介護施設と一緒でビジネスの継続性を担保できないと危険です。
顧客にお金は戻っているのかもしれませんが、だから問題無い、という話ではありません。

ファンドもなんらかの勝算があると判断したからお金を出したのだと思うのですが
以前のブログ記事で私はこう書いています。

イケダハヤト氏の葬儀業界に対する誤った認識を正す篠原豊
ネット集客からの直葬という篠原氏のビジネスモデルは
むしろかなり後発で、いまさら感が強いのです。
決定的な差別化ポイントが分りません。
つまり私は他社と差別化できていないこのAmazingLifeのビジネスモデルは厳しいと考えていました。

この記事でも述べたように
葬儀社紹介サービスがなくなるわけ
それにしても、過去何度か申し上げていますが、もうこの葬儀社紹介サービスにビジネス上おいしいところは残っていないのです。
今やもう単なる消耗戦になっています。
他社を横目で見ながらボトムの価格をいじっている状態。
葬儀社紹介サービスからの仕事を引き受けますっていう葬儀社は、複数の葬儀社紹介サービスから仕事を受けます。
薄利なので多売(多買?)しないといけないので。
そのためどの葬儀社紹介業に頼んでも、紹介されるそのエリアの葬儀社は一緒、つまりクオリティは全く同じなんですよね。
結局仕事を受けざるを得ないゾンビ葬儀社を延命させるだけの意味しかありません。
そしてその状況は(安けりゃ何でもいいという人を除き)消費者にとって不健全です。
この傾向は今後厳しくなることはあっても緩和されることはありません。
パソコン

AmazingLifeの、自分達を相対的に持ち上げるために既存の業者を叩く手法を批判してきましたが
葬儀業界新規参入者のパターン
AmazingLife篠原豊氏の記事について反論する
雑誌『WIRED』の葬儀に関する記事がアレな件
こういう結果になってしまうと、それはそれでちょっと苦いものを感じます。
私のようなサラリーマンには分からない起業の大変な苦労があったはずでしょうから。

葬儀ブローカーは、
バックに大資本がついていないともう起業は難しいですよ。
もはやベンチャーが通用する世界ではありません。
と言っても一攫千金を狙えると勘違いしてやってくる人は後を絶たないんでしょうけど。


<2017年06月05日>記載