日本の宗教は神道でも仏教でも儒教でもなく
先祖供養教であると言われることがあります。

確かに私もそう思います。
先祖供養を軸にしているから上記の3つの宗教がケンカすることなく
まざりあう特殊な進化を遂げてきたのだと。
(参考記事:日本の仏教は正しいのか 2/2

この考えを補強するエピソードが先日紹介した渡部昇一氏の本の中に書かれていました。

実践・快老生活 知的で幸福な生活へのレポート 
仏壇

氏は学生時代に仏教徒からカトリックに改宗されたそうです。

長いあいだカトリック教会によって日本文化が研究された結果、日本の神道は本質的には先祖崇拝であるということがようやくわかったようである。先祖を尊んではいけないという考え方はカトリックにはない。それゆえ、先祖崇拝の神道はカトリックとは相反しない。日本で広がった日本仏教も基本的には先祖崇拝であってカトリックと相反するものではない、とされるようになった。かくして私が入信したころのカトリックでは神道も仏教も認めていたから、私は家の神棚も仏壇も壊す必要がなかったのであった。

つまり渡部氏はクリスチャンでありながら、自宅に仏壇と神棚を飾っていたのです。
ごぞんじの通りキリスト教は一神教なので、他の宗教を祀る祭壇を飾るなど論外のはずです。
しかし神道や仏教を信仰する日本人は、神や仏を拝んでいるのではなく、先祖を拝んでいるのだとカトリック教会は喝破したわけですね。
渡部氏は、宗教戦争が起こらなかったことを理由に日本人のこの特性を評価していますが
私も同感です。



<2017年07月13日>記載