今回紹介するのは宗教の正体を暴いたこの本。

「完全教祖マニュアル」
教祖になりたい人向けに書かれたハウツー本
と聞くとおふざけ系の内容かと思われるかもしれません。
確かにおもしろおかしく書かれていますが
この本は今まで私が読んできた宗教学のどの本より「宗教の本質」を突いています。
人間心理を熟知した宗教の仕組み、変質、教団運営のコツを鮮やかにつづっています。
    • 教祖の成立要件は以下の二要素です。つまり、「なにか言う人」「それを信じる人」
    • 教祖は人をハッピーにするお仕事
    • あなたの行為に隠された深い真意は弟子たちが一生懸命考えてくれます。
    • 宗教で大切なことは、それが正しいかどうかではなく、人をハッピーにできるかどうかです。
    • なぜ、新興宗教が反社会的になるかというと、そもそも新興宗教はその社会が抱える問題点に根差して発生するものだからです。なので、どうしても反社会的にならざるを得ません。
    • 人が宗教を意識するのは基本的に「困った時の神頼み」です。困ってないと宗教なんか見向きもしないものです。
あなたの行為に隠された深い真意は弟子たちが一生懸命考えてくれます
に少し解説を加えると、新約聖書なんかまさにそうですよね。
最初はイエスが何言いいたいのか良くわからなかったのが、
信者や研究する人が増えてくるにつれてそれらしく解釈してくれるという・・・
宗教
この本の著者は前回紹介した「バカダークファンタジー」としての聖書入門 の架神恭介氏です。
(前回の記事:キリスト教徒が読んではいけない本
巻末の参考図書を見れば分かりますが、井筒俊彦氏や加地伸行氏が出てくるあたりちゃんと基本は押さえています。

あくまでハウツー本の体裁なので各章の最後にチェックリストが載っているのですが
これがまた笑えます。

私は葬儀屋さんという仕事柄、新興宗教を含めいろいろな教団とつきあいがあるのですが
「あー、あるある」という内容がたくさんありました。
各教団とは付き合いがありならがもフラットな関係を保っている葬儀屋さんは特に楽しめるのではないでしょうか。

おすすめです!


<2017年09月02日>記載