世界レベルで日本の葬儀屋さんはレベルが高いのではないか、と言う話です。

今回ご紹介するのはこの本。
自衛隊初の特殊部隊創設者伊藤 祐靖氏が書いた本。
冒頭10ページを読んでしまうと止まりません。 
本当にこんな人が実在するのか?と思いつつ
既視感がある・・・と記憶をたどってみると
これでした。
この小説の主人公鈴原冬ニは、村上龍の友人のハンターがモデルだそうですが
生存本能にもとづいたシンプルなリアリズムが行動原理になっている点が伊藤氏良く似ているのです

さてこの本で興味深いと思ったのは
日本の兵隊と海外の兵隊の比較の箇所。
要するに戦争とは、その国の底辺と底辺が勝負をするものなのである。だから、軍隊にとってボトムのレベルの高さというのは、重要ポイントなのである
日本の兵隊は海外と比べて優秀なのだそうです。
なぜなら兵隊を志願するのはその国の底辺の人々であり
(確かに標準以上の能力を持つ人、つまり職業選択肢に幅がある人は、あえて死ぬかもしれない過酷な労働環境に進んで身を置こうとは思わないでしょう。もちろん国防の志の高い人はいるでしょうけど、限られているはず)
日本人は底辺のレベルが他国の底辺と比べて高いからなのだそうです。

そこで思ったのが、これって葬儀屋さんにも当てはまるんじゃないかと。
各国の葬儀屋さんを調べたわけではありませんが
おそらく各国の底辺が集まっており(兵隊も葬儀屋さんも直接間接の違いはあれ死に関わる職業で、普通の人は避けられるものなら避けようとする)、海外の労働力と交換不可という点で(例外的に傭兵もいますが)兵隊と共通点が多いのではないでしょうか。
葬儀屋さんによく鬼軍曹キャラがいるのも決して偶然ではないような・・・

ということは同じ理屈で日本の葬儀屋さんは
いろいろ批判は受けるものの世界的にレベルが高いのではないかと。
定量的な大規模調査ができない話なのですが、私の仮説です。

先ほどの伊藤氏の話には続きがあって、
兵隊に比べて士官などの上級職のレベルは逆に日本の場合低いのだそうです。
日本はボトムレベルが高く、トップレベルが低い(標準偏差の正規分布のサインカーブを頭に描いてもらうと水平方向の幅が狭い)集団だからではないか、というのが著者の意見です。
サインカーブ

以前
「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」
という本を読んだことがあります。
太平洋戦争時の日本軍の失敗の構造を分析した本です。
日本軍は戦略不在で突っ込んで、困ったら玉砕を繰り返しています。
一方アメリカ軍は戦略が明確で、戦闘の結果を都度フィードバックして戦術を変えて行きます。
私の感想としては日本人は民族的に戦争のマネジメントに向いてないんじゃないかと思わされます。

米軍の特徴は、兵員の業務を分割し、個人の負担を小さくして、それをシステマティックに動かすことで、強大な力を作りだす仕組みにある。それは、個人の能力に頼っていないので、交代要員を幾らでも量産できるシステムでもある。さらに、個人の負担が少ないので持久力がある。  これが、米軍が最強でありえる大きな理由

ということは、現場は日本人、経営はアメリカ人という葬儀社が最強なんじゃないでしょうか。
SCIさん、国内の葬儀社買収してください!

(関連記事:葬儀屋さんは今月号の「致知(ちち)」を読むべし


<2017年10月31日>記載