数年に一度、テレビドラマの撮影の仕事を受けるときがあります。
ドラマなんかだとよく誰かが殺害されるので、お葬式のシーンが必要なのですね。

冒頭のお葬式のシーンでは複数の容疑者を含む関係者が一堂に会するので、
主人公の不自然なまでに説明的なセリフで、登場人物の相関関係をいっぺんに説明してしまう、
っていうパターンがお約束ですね。
そんなにエキストラもたくさん用意できませんから、
参列者の約半数が殺人犯かもしれないっていうありえないシチュエーションで(^^;)

撮影

我々葬儀社はロケ先のお寺などでセット作り
(といっても普段のお葬式とほとんど同じ設営なんですが)
を行うっていう段取りです。
それで撮影が終わったら祭壇などを撤収して終わりです。

関西が舞台だったりすると、お葬式の飾りも関西のスタイルに合わせるっていうように、デティールにはこだわっていますね。
たぶん、視聴者から指摘の電話が入るからかもしれません。

撮影現場って、黒澤明に関する本の影響で俳優さんの演技にダメだしを繰り返すっていうイメージを私は持っていました。
しかしそんなこともなく、ひたすらシステマチックですね。
この俳優さんがこのタイミングでフレームに入るっていうというような、
手順だけにこだわっていますね。

それから撮影現場とお葬式の現場との共通点を見つけました。
・舞台装置と進行する人がいる
・出来てないところが一つあると全ての段取りが止まる

そして
・スタッフの「おれはもうこんだけ寝てないぜ」自慢(^^;)
ですかね。


<2009年08月20日>記載