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「死体ばかり見ていた」(ダメな本)




今回はダメな本の書評です。

あまり上品でないことは重々承知していますが、この
「死体ばかり見ていた」
という本を書いた著者を「バカ」呼ばわりしたいと思います。
まじめに働く葬儀屋さんはこの著者をバカ呼ばわりしても良いと思います。
もっと汚い言葉で罵ろうと思いましたが、こちらの品性も劣化しそうなのでやめます。

このバカは
「死体が好き」だったため
「葬儀屋さんでバイトすれば死体見れるかも」ということで、
葬儀屋で働いています。

この本の帯はこんな文章で始まります。
『頭半分つぶされてグチャグチャになっている姿見て、「いくらエラぶったって、キレイぶったって、人間誰もがこーなるんだ。バーカ」って思った。』

クズだな

似たような表現が本文中に何度も登場しますが
時間の無駄なので引用しません。
興味のある方は、アマゾンで購入してください。

別に死体愛好者という性癖?に関しては何も言いません。
性癖が問題となるのは、社会との関わりにおいて、
だと私は考えます。
要は被害者を生むかどうかですね。

このバカは葬儀屋という立場を利用して故人を視姦します。
故人がそんな興味の対象になっていることを当然遺族は知りません。
故人がしゃべることができるなら、当然、やめてくれと、言うでしょう。

亡くなっているから、罰する法がないから、
なんて、このバカの行為を正当化する理由になりません。
このバカは故人の尊厳を認めていないのです。
ましてや敬意や畏怖の念を抱くことなどほとんどありません。

ネット上の書評で
「死体に興味を持った女の子が、次第に成長していき・・・」
などと書かれてますが、好意的に読みすぎだと思います。

死について考えた、など書かれていますが、
無理矢理オチをつけるために、殊勝なことを書いただけでしょう。

もちろん世間が、この本を読んで
葬儀屋ってこんなに変質者なんだ
と判断するとは思いません。

でも
このバカのせいで・・・
っていう憤(いきどお)りは私の中に強くあります。

しかし今回、彼女の批判がメインではないのです。

こんなバカは犯罪者と一緒で、社会に一定数存在してしまう。

問題はこのバカの本をわざわざ世に出した出版社です。

その出版社の名前は
「廣済堂出版」
と言います。
(2008年に廣済堂あかつき株式会社に社名変更)

都内の葬儀屋さんならピンと来たはず。

廣済堂ホームページを見てもらえば分かるとおり
親会社の廣済堂は表向きは出版社でありながら
都内で6箇所の火葬場を運営しています。
23区内には公営火葬場が2箇所しか無いため、業界紙のデータによると、
この火葬場を運営している子会社は葬儀業界で最も高い利益を上げている企業です。
出版不況といわれる昨今、
この火葬場が廣済堂の経営の重要な部分を占めているのです。

そんな会社がこの本を出すというのはちょっと神経を疑います。

なぜ?

上場企業なんですから、
株主たちに突っ込まれるリスクも考えるべきだと思うんですが。
どういう考えかは知りませんが、軽率ではないでしょうか?

猛省してください。











9 件のコメント

  • 死体フェチの人って、ヤッパリいるんですね。
    その「クズ」の本を出版する火葬場を経営している出版社って・・・。
    変な=面白い本を出す会社だな、とは思っていましたが、今後はご遠慮することにします。

  • こんにちは
    本は読めない私ですので...ですが、

    火葬場で働いている方々が、
    心無い方が多いのには、憤りを感じます。

  • 生禿様、コメントありがとうございます。
    運営している火葬場自体は、設備もいいし、スタッフも
    ちゃんとしてるんですが・・・
    出版部門に問題有りです。

  • 拙い私様、コメントありがとうございます。
    遺族の非日常を、火葬場のスタッフが自分たちの日常としてしか
    受け取れない場合に、問題が起きるのだと思います。

    最近は全国的に公営火葬場の運営を民間に委託する流れらしいので、
    スタッフの質が徐々に改善されることを期待してます。

  • 悪い事しか書かれてないですねww
    この記事を読んだ作者さんはどう思うんでしょうね?
    「精一杯書いた本なのに…」って思うんですかね。

    この記事を書いた人に言いたいのですが、文中に、
    「真面目に仕事してる人に失礼だ」みたいな事書いてありますが、それを言ったら貴方だって失礼ですよね?

  • この世界には沢山の人間がいます。
    本を読んだ人が必ずしも「悪い本」と思うとは限りません。
    「良い本だ」
    「こんな事を書いてくれる作家を探してたんだ」
    そう思う方だって居るのです。
    貴方がこれを読んで「悪い本だ」と思ったとしても、
    全てを否定してはいけないですよ。

    そもそもこの世に「悪い本」はありません。
    作者が一生懸命努力して作った本ならば、
    その全てが「良い本」なんですよ。

  • 黒宮様、コメントありがとうございます。
    >それを言ったら貴方だって失礼ですよね?
    開き直るわけではないのですが
    筆者が不快に思うことを申し上げているという自覚は十二分にあります。
    申し訳ありません。

    ところで
    新人の私の部下が「一生懸命努力して」お葬式の担当をしたとします。
    評価されるお客様も多いでしょうが
    力及ばずお客様からクレームをもらうこともあるでしょう。
    そのとき
    「いや、こいつは、精一杯、一生懸命がんばったんで」
    とかばうのは
    お客様にも新人本人にも失礼である
    と私は考えます。

  • 物理教師さま

    私は個人的にはこの本をすごく面白く読みました。
    葬儀業界の方々への冒涜という感じはしませんでした。
    ただ、そのように思われる方もいるのだなと、このブログで理解した次第です。
    各人いろんな感じ方があるわけですよね。

    なので、管理人さんは黒宮さんに対して謝る必要はないと思ったのです。
    個人のブログなんだから、個人が思ったことを書いちゃって問題ないと思います。

    ちょっと黒宮さん何様!と思ったので、突っ込んでしまいました。すいませんー。

  • シロツグ 様
    コメントありがとうございます。

    今読み返してみると
    彼女に対する批判は変わっていないのですが
    文章がちょっと稚拙だったかなぁという反省はあります。
    今ならもう少し批判を「芸」として昇華できたかも、と思う次第です。

    >すいませんー。
    いえ、いえ、ありがとうございました。

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